Appleが“11月に登場”としていた新しいiTunesが日本の11月30日にリリースされた。同じApple IDを使っているすべての端末のライブラリがiCloud経由で同期され、他の端末で購入した曲もiCloudで再生できるようになった。
米Appleは11月29日(現地時間)、音楽管理ソフト「iTunes」の最新版をリリースした。Mac版とWindows版をAppleのページからダウンロードできる。
ソフトウェア・アップデートの表示では「iTunes 11」となっているが、公式サイト上では「iTunes」という表現になっており、iPad同様に“新しいiTunes”と呼ぶのかもしれない。
9月の発表通り、デザインとユーザーインタフェース(UI)が大きく変わり、iCloudとの連係が強化され、iTunes Storeのデザインも変わった。
iCloudとの統合により、iTunes Storeで購入した楽曲を、同じApple IDでサインインしているMacやiPhone、Apple TVなど複数の端末で再生できる。iTunes Storeから1つの端末で購入した楽曲が、iCloudを通じてすべての端末のライブラリに追加されるのだ。別の端末で購入した楽曲には雲のアイコンが表示され、これをダブルクリックすることで再生できる。
iCloudが再生状態を記憶しているので、1つの端末で見ていたコンテンツの再生を中断した場合、別の端末でその続きから再開できる。
画面上部のバーの右端のボタンでiTunes Storeとライブラリの切り替えができ、ライブラリでは左端のボタンで「ミュージック」「ムービー」「テレビ番組」(「ホームシェアリング」「共有ライブラリ」)を切り替えられる。ミュージックでは、中央の各種ボタンで「曲」「アルバム」など表示方法を変えられる。
この他、「次はこちら」ボタン、「ライブラリを検索」、ミニプレーヤーなど、多数の新機能が追加された。
iTunes Storeのデザインも変わり、iPadやiPhoneのデザインと似たものになった。また画面上部のバーのライブラリとの切り替えボタンの左隣に「プレビュー履歴ボタン」が設置されており、ここで以前試聴したり予告編を見た曲や映画がリストアップされる。このリスト上のボタンをクリックすることでそのコンテンツを購入できる。
iCloudがすべての端末からのプレビュー履歴を保存するので、例えばiPhoneで試聴した楽曲をMacで購入するといったことができる。
Webカメラを搭載するMac(MacBook ProやMacBook Airなど)に最新OSのOS X Mountain Lionをインストールしてある場合、iTunes Storeのギフトカードの16桁のコードをカメラで読み取ることで使えるようになった。
対応するマシンでiTunes Storeの[ナビリンク]→[iTunes Card/コードを使う]をクリックすると以下のような画面になる。
「カメラを使う」をクリックしてWebカメラにギフトカードの背面を読みこませることでカードを利用できる。カメラを搭載していないMacやWindowsでは従来通りキーボードから入力する。
iTunesの新版は9月の発表当初、10月にリリースの予定だったが、その後“11月に登場”に延期された。Wall Street Journalによると、遅れたのは「部分的に再構築する必要のある技術的な問題」のためという。
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