昼ごはんを買いにコンビニに行く人、「今日のランチは、あの店のカレー」と決めている人。あなたはどちらでしょうか?
この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。
ビジネス書の著者たちによる連載コーナー「ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術」のバックナンバーへ。
お金十分に足りてますか?
2着目半額のスーツを買ってませんか?
居酒屋で、お刺身の盛り合わせ頼んでいませんか?
以前僕は、非常にお金にだらしなかったのです。せっかく仕事で稼いだお金を無駄に使っていました。そして気がつけば、1千万千の借金。銀座の高級クラブからお金がなくて歩いて帰った事も。そこで、一念発起。それからガンガン返済し完済。そして、黒字化し、貯金へ。お金に振り回された人生を赤裸々につづっちゃいました。毎日レシートを紙に張ってお片づけ! ガツンと整理整頓です。誰でもいますぐできます。
お金にはすごい力があります。お金さえあればごはんが食べられ、服を買え、家に住むことができます。旅行もできるし、学校にも病院にも行けます。お金には人を幸せにする力があります。
一方で、お金は人を死に追いやることさえあります。僕はお金で地獄を見ました。借金に苦しめられ、追い詰められて不幸のどん底みたいな時期を過ごした経験があります。世の中を見ていても、お金が原因でいさかいが起きたり、いじめ問題に発展することもしばしばです。殺人事件さえ起きます。僕だって、一歩間違えばお金のせいで自殺していたかもしれません。僕は本当にお金にだらしないダメ人間だったし、お金に振り回されて苦しめられていたんです。
そんな僕が立ち直ったきっかけが、「お金のお片づけ」という方法を編みだしたことでした。「お金のお片づけ」とは、一日に使ったお金を「ハッピーなお金」か「ダメなお金」か判定し、○×でチェックしていく方法です。わたしたちは毎日お金を使いますが、いつもいい使い方をしているとは限りません。
買った瞬間は良かったと思っても、時間が経つと後悔することもよくあります。「お金のお片づけ」では、それを目に見えるようにします。やり方はぜんぜん難しくありません。特別な道具を買いそろえる必要もありません。今持っている手帳とペン、それから毎日の買い物のレシートがあればOK。ケチケチすることもないので、無理なく自然に、楽しんで続けられます。
「お金のお片づけ」を始めると効果はすぐに出て「無駄遣いをしていた自分」から「お金を貯められる自分」へと、みるみる体質が変わって行きます。実際、僕はこの方法で借金を返し、貯金を増やし続けています。
昼ごはんを買いにコンビニに行く人、「今日のランチは、あの店のカレー」と決めている人。
忙しいからといって、お昼ごはんをコンビニの弁当やパンで済ませる人は、お金を貯められません。「忙しいし、まあコンビニでいいか。なにか適当に買ってすませよう」。僕もかつてよくはまっていた思考回路です。
こんな動機でコンビニに行く人は、これから何を自分が食べるのか決められていません。「コンビニにあるもののなかで、気が向くものを選ぶ」と思っているだけ。これはつまり、自分が昼ごはんに何円使うのか、分かっていないということ。一日のシミュレーションができていません。
コンビニは誰にも便利で、買い物がしやすいように設計されています。パンを買うつもりで立ち寄ったらお菓子も欲しくなったり、レジ前で並んでいるとからあげが欲しくなったりします。財布のひもをどうしたら緩められるか、考え抜かれているのがコンビニなんです。コンビニを利用するときは、「ついつい」出してしまうお金を減らしましょう。
その一方で、朝、スケジュールを確認しながら「よし、今日のお昼は○○町のおいしいカレー屋に行こう!」と決められる人は、お金を貯められる人。きっとその人は、「12時に会社を出れば、カレー屋に足を伸ばせるな。ということは11時半にはここまで作業を進めておきたい。カレー屋には、地下鉄と徒歩で15分以内で行ける。カレーは9百円だったから、今日のランチは予算内」というふうに、午前から昼にかけてのスケジュールを想像しながら、出費の予想も立てています。
シミュレーションできているから、その人はお昼にそのカレーを食べられるでしょう。まさか、お店に入ったらフランス料理のフルコースが出てきたということはあり得ません。ランチの出費がいきなり5千円に跳ね上がったりもしません。出費のコントロールができているから、お金は貯まりやすくなります。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授