謝るのは悪いことなのか? 実は謝り上手は出世上手。一流経営者は謝ることで凍った場所を溶かす。
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ボクは、毎日多くの経営者に会う。
ボクはアドバイスをするのが仕事だが、逆に学ぶべきことも多い。
成功している経営者は、謝るのが本当にうまい……のだ。
とにかく謝る。
それが何よりも大切です。
そう思うと、謝るのが楽しくなってきます。
「謝れば何でもOK?」と思うのは大きな間違いです。それは大きな間違い。
謝るというのは、こちらに否があるということである。ちなみにこの原稿もすでに締め切りを過ぎていたというか、失念していて、編集長に謝った。急いで書こうと思ったら、身体がダウンした。さらに1日伸びた。本当に申し訳ない。
いつもぎりぎりである。
本当にギリギリである。
常にギリギリである。
本当に申し訳ありませんと言うしかない。
さて話がそれてしまったが、謝り上手は出世上手である。ボクは多くの一流経営者が謝っている姿をみて、今日のように謝ろうと決めたのだ。
宮藤官九郎監督の映画「謝罪の王様」というのがあったが、本当に謝るのが上手な人がいた。マジでうまいのだ。今も一緒に仕事をしている、某一部上場企業の常務だ。本当に彼に謝られると世の中、大きく変貌する。その凍ったまるで氷河期のような場所を溶かすのだ。
ボクは彼に会うまで謝るのは悪いことだと思っていた。だが、会ってそれから尊敬です。詳細は、書籍の10ページに。ぜひともご覧あれ!
そもそも人は分かり合えないものだと思うと気が楽になります。その瞬間から、ずっと楽になります。それがボクの毎日です。分かり合えないということは、分かり合うために相当の努力が必要だということです。
だからどちらかが謝らなければならない。
だったら謝ろうというのがボクの考えです。
先に謝ったほうが絶対的に大人。意地の張り合いでいい事はひとつもありません。間違いなくありません。すぐに謝ろう。
ある本で読んだのですが、コンサル会社マッキンゼーでは、メールの返答が6時間を過ぎたらすぐに謝罪だそうです。寝る前にチェックして起きたらチェックしなければなりません。それがビジネスの世界なのだそうです。
ボクは、いつも6時間以上たってしまうので、それだけで毎日100回は謝っています。でも、最初に謝ると結構いい感じです。
「言」(ごんべん)と、弓を「射る」と書いて、謝である。「射る」とは、弓の緊張をときほぐすということである。つまり……言葉によって心の緊張を解くということです。
ぜひとも謝って、人間関係の緊張を解き放ちましょう。そのうち、「感謝」となって戻ってくるはずです。ぜひとも。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
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明治学院大学 経済学部准教授