LINEのライブ配信サービス「LINE LIVE」がスタート。芸能人やスポーツ選手からスタートし、一般ユーザーにも来年開放する。
LINEは12月10日、ライブ配信サービス「LINE LIVE」(iOS/Android/PCブラウザ)を公開した。芸能人やアーティストによる生配信、テレビやラジオ番組との連携番組などを配信する。国内5800万人のユーザー基盤を生かし、月間視聴者1000万人を当面の目標に掲げる。
AKB48など人気アイドルグループをはじめ、声優やモデル、お笑い芸人、アスリートなど100組以上の有名人やアーティストと連携し、公式アカウントから番組を配信する。参加者の1人、ラグビー日本代表の五郎丸歩選手は練習の裏側やチームメイトの素顔などを紹介していくという。「ライブ配信をきっかけに大好きなラグビーを始める人が1人でも増えれば」とコメントを寄せた。
「東京ガールズコレクション」などのイベント、「原宿駅前ステージ」など日々ライブを開催している劇場、各アーティストの音楽ライブの配信に加え、「輝く! 日本レコード大賞」「オールナイトニッポン」などテレビやラジオと連動したコンテンツや、LINEオリジナル番組もラインアップする。
現在、配信可能なのは公式アカウントを持つユーザーのみだが、数カ月以内に一般ユーザーにも配信用アプリを開放する予定。ビジネスモデルとしては広告を主とするが、今後視聴者から配信者へのギフティング(投げ銭)や、ライブショッピングなどの機能も検討していく。舛田淳取締役は「月間視聴者数1000万人を早々に達成したい」と意気込む。
2014年2月から試験的な取り組みとして行ってきた「LINE LIVE CAST」を正式にサービス化した形。類似の動画サービスも存在するが、LINEの強みは国内5800万人のユーザー基盤と高いアクティブ率、そしてリアルタイムのプッシュ通知機能だ。公式アカウントをはじめ「友だち」による呼びかけの形で配信開始が通知されるため、ユーザーのアクション率も高いという。
事業を束ねる佐々木大輔執行役員は「1年半に渡りさまざまな配信を行う中で、プッシュ通知からつながる視聴ユニークユーザー数の多さ、普段のトーク感覚でコメントできるからこその参加率の高さなど、ライブ配信の可能性を感じる機会が何度もあった。LINEプラットフォームだからこそできることを追求していきたい」と話す。
「エンターテインメント・プラットフォーム領域の一角となるサービス。公式アカウント、LINE BLOG、LINE MUSICなどと連携し、ファンとのコミュニケーションと収益の両方につながるエコシステムを作っていく」(舛田取締役)
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早稲田大学商学学術院教授
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明治学院大学 経済学部准教授