ゴテゴテからシンプルへビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(1/2 ページ)

イチゴに練乳をかけて「イチゴっておいしいよね」と言う人がいるが、その人が覚えているのはイチゴではなく練乳の味です。何もつけないことで、初めてそのモノの味が分かる。

» 2016年02月25日 08時00分 公開
[中谷彰宏ITmedia]
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ワンポイントのデザインより、無地の白がオシャレ

シンプルな人は、うまくいく

 男性はロゴ好きが多いのです。ポロシャツにも、とりあえずロゴが入っています。できればロゴは大きいほうがいいと思っています。せっかくブランド物を買ったのです。そのブランドがはっきり分かるように、バッタ物でないことを明らかにしたいのです。

 ゴテゴテの人は、襟や袖の折返しにチェック柄が入っている服が好きです。「何かついているよ」と言うと、「ここがオシャレなんじゃないですか」と言うのです。

 それはオシャレではありません。

 真っ白なシャツに真っ白なTシャツが、一番オシャレです。ゴテゴテの人は、白いごはんだけではもの足りずに、上に何かトッピングします。

 本当は、イチゴはイチゴだけの味を味わってほしいのです。ゴテゴテの人は、イチゴに練乳をかけて、最後は練乳だけチューチュー吸っています。

「イチゴっておいしいよね」と言いますが、その人が覚えている味は、イチゴの味ではなく、練乳の味です。

 何もつけないことで、初めてそのモノの味が分かるのです。味つけが濃くなるのは老化のサインです。味覚が衰えて、センサーが雑になってくるのです。薄味を楽しむことで、微妙な味を楽しめるようになります。

 ゴテゴテの人は、なんでも甘くしたり辛くしたりするのです。シンプルな人は、無地のTシャツを着ています。無地のTシャツは、なかなかないのです。

 外国人が「原宿」と書いてあるTシャツを着ています。それを見て、「ああ、外国人だな」と思います。要は、田舎者ということです。

 アルマーニは黒のTシャツをよく着ています。「アルマーニ」と書いてある服は着ていません。あれがシンプルということなのです。

服にアクセサリーをつけるより、シワを伸ばす。

 不思議なことに、アクセサリーをたくさんつけている人ほど、洋服にシワとシミがあります。時には、そのシミを隠すためにスカーフを巻いていたりします。シミを隠そうとしてアクセサリーをつけることで、よけいシミがきわ立つのです。

 シンプルは、シワひとつ、シミひとつないことです。

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