イチゴに練乳をかけて「イチゴっておいしいよね」と言う人がいるが、その人が覚えているのはイチゴではなく練乳の味です。何もつけないことで、初めてそのモノの味が分かる。
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男性はロゴ好きが多いのです。ポロシャツにも、とりあえずロゴが入っています。できればロゴは大きいほうがいいと思っています。せっかくブランド物を買ったのです。そのブランドがはっきり分かるように、バッタ物でないことを明らかにしたいのです。
ゴテゴテの人は、襟や袖の折返しにチェック柄が入っている服が好きです。「何かついているよ」と言うと、「ここがオシャレなんじゃないですか」と言うのです。
それはオシャレではありません。
真っ白なシャツに真っ白なTシャツが、一番オシャレです。ゴテゴテの人は、白いごはんだけではもの足りずに、上に何かトッピングします。
本当は、イチゴはイチゴだけの味を味わってほしいのです。ゴテゴテの人は、イチゴに練乳をかけて、最後は練乳だけチューチュー吸っています。
「イチゴっておいしいよね」と言いますが、その人が覚えている味は、イチゴの味ではなく、練乳の味です。
何もつけないことで、初めてそのモノの味が分かるのです。味つけが濃くなるのは老化のサインです。味覚が衰えて、センサーが雑になってくるのです。薄味を楽しむことで、微妙な味を楽しめるようになります。
ゴテゴテの人は、なんでも甘くしたり辛くしたりするのです。シンプルな人は、無地のTシャツを着ています。無地のTシャツは、なかなかないのです。
外国人が「原宿」と書いてあるTシャツを着ています。それを見て、「ああ、外国人だな」と思います。要は、田舎者ということです。
アルマーニは黒のTシャツをよく着ています。「アルマーニ」と書いてある服は着ていません。あれがシンプルということなのです。
不思議なことに、アクセサリーをたくさんつけている人ほど、洋服にシワとシミがあります。時には、そのシミを隠すためにスカーフを巻いていたりします。シミを隠そうとしてアクセサリーをつけることで、よけいシミがきわ立つのです。
シンプルは、シワひとつ、シミひとつないことです。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
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株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授