これは両極端に分かれます。服にシワがついていない人は、アクセサリーをつけていません。アクセサリーをつけている人は、目がアクセサリーに行って、服のシワとシミのチェックをしていないのです。そういう人に限って、ファンデーションを濃いめに塗っています。メイクの仕方を習っていないのです。
気にしなければならないのは、顔のシワではなく、服のシワです。ゴテゴテの人は、「このほうれい線をなんとか消したい」と思って、ほうれい線のスキ間に、目地を直すかのようにファンデを塗り込みます。ファンデは固まるので、時間がたつと、ほうれい線をよりくっきり浮かび上がらせます。それで、さらにファンデを塗り込むという悪循環になるのです。
中谷塾のファッションチェックで、塾生の服のシワを指摘したことがあります。
その塾生は「エッ」と驚きました。指摘されて初めて気づいたのです。これはまだ救われます。
指摘されても、「そのうちなんとかします」と言う人もいます。「今度のクリーニングまでまだ着られる」と思っているのです。その人はシワがあっても平気なのです。男性も女性も、まったく同じです。
服には見えるところにつくシワと、見えないところにつくシワとがあります。ひざの裏とかお尻の後ろは、まわりから見ると目立ちます。
シンプルは清潔感です。きらびやかさ、豪華さではありません。まずは、アクセサリーを何もつけない状態で、シミ・シワに気づけるようになることが大切なのです。顔より、服にシワがついていることに気づきましょう。ロゴなしのTシャツを、着ましょう。
家の中が散らかるのには法則があります。気にいっているモノは散らかりません。気にいっていないモノは散らかります。ソファの上に、服が地層のように積み重なっているのです。中から三葉虫が出てきそうです。結局、その程度のモノだと思っているからです。お位牌がその中から出てくることはありません。
大切なモノは、積み重ねることなく、きちんと置くようになるのです。安物買いをしていると、家の中が散らかります。気にいっていないモノは家に置かないようにします。
「捨てる」という言葉に罪悪感のある人は、「置かない」と言いかえばいいのです。いただき物や、高いモノは、なかなか捨てられません。そういう時は、自分の趣味、嗜好、こだわりを優先します。趣味に合わないものをとっておくと、家は散らかります。散らかっても、本人の意識の上では平気です。
無意識のところにストレスがかかって、イライラし始めるのです。趣味に遭わないモノは、捨てることです。
作家
1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。博報堂勤務を経て、独立。91年、株式会社中谷彰宏事務所を設立。
【中谷塾】を主宰。全国で、セミナー、ワークショップ活動を行う。【中谷塾】の講師は、中谷彰宏本人。参加者に直接、語りかけ質問し、気づきを促す、全員参加の体験型講義。
著作は、『シンプルな人は、うまくいく。』(学研プラス)など、980冊を超す。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授