ストレス発散のためのオフを止めて、ストレスと対峙できる自分づくりのためにオフをどう過ごすかを考える。オンとオフの関係は足してプラマイゼロという発想を捨てるところから始めてみよう。
この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。
ビジネスパーソンであれば、誰でも仕事にストレスを感じていると思います。なかには、ストレスのない職場や仕事を探して転職を繰り返す人もいます。ビジネスリーダーであればお分かりの通り、それはムダと言わざるを得ません。
仕事は楽しいものではないから当たり前です。何のストレスもない仕事はもはや仕事ではではありません。
私自身、経営コンサルタントという仕事柄、多くの経営者から「社内の人間関係」についてよく相談を受けます。自身と幹部や社員ばかりではありません。企業規模が大きくなり、社員数が増えるほど、幹部や社員同士のゴタゴタが頻発するのです。これは、経営者にとって大きなストレスです。企業規模を伸ばせば、比例して社員は増える、社員が増えれば人間関係の問題も増える。このストレスとどう向き合えばいいのでしょう。
それにはまず、ビジネスパーソンにとって仕事は楽しくなくて当たり前、ストレスはあって当然のものであり、ストレスなしで楽しく仕事をしたいなどというのは、所詮ないものねだりだということを理解することです。
これまで接してきた300社を超えるクライアントの中でも、特に大きな成果を上げている経営者やリーダーたちは、そのことをよく認識しているように思います。
仕事が厳しいのは当然。ストレスがあるのも当然。そんなことは最初から分かっているから、「辛い」「苦しい」という考えに陥らないのです。そして、ストレスのなかに仕事のおもしろさを見出しているのです。
なぜ、このような発想をもてるのでしょうか? 成果を出すビジネスパーソンは、ストレスとの向き合い方を知っているからです。しかも、それをオフタイムで身につけているのです。ストレスへの対処方法は、大きく2つあると言われています。
1つは、ストレスが引き起こす心身の変化にアプローチする「情動処理型」です。2つ目は、原因となる問題に直接アプローチする「問題解決型」です。
オフタイムで気分転換をしてストレスを発散するのは、前者の情動処理型の対処法です。一方で、ストレスそのものを何とかしよう、ストレスと向き合って根本的な問題を解決しようと考えるのが後者の問題解決型です。
成果を出すビジネスパーソンの多くが問題解決型で対処しています。
仕事で生じたストレスをオフタイムの遊びで発散することが悪いとは言いませんが、ストレスを「-1」、オフの遊びを「+1」と考えて、「-1」+「+1」=「0」にしようとする発想は感心しません。
なぜなら、この発想では、いつまでたっても答えは「0」のままだからです。
そこで、発想を変えてみましょう。というのが近著「年収の伸びしろは、休日の過ごし方で決まる ズバ抜けて稼ぐ力をつける戦略的オフタイムのコツ34」で伝えている主旨です。
ストレスはあって当然ですから、「-1」ではなく「±0」と考えるわけです。そこにオフの遊びで学んだり身に着けたりしたことを持ち込めば、必ず「+1」になるので、結果は常にプラスになります。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授