一流になるためには、一流がしていることをして、していないことをしなければいい。では何をしていないのだろうか。
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一流になるためには、一流がしていることをして、一流がしていないことをしなければいいのです。
それだけです。
「自分がしていなくて、一流がしていること」というのは、まだ気づきやすいのです。むずかしいのは、何をしていないかに気づくことです。
一流は、写真を撮ることを忘れるくらい感動するディズニーランドで、パレードの写真を撮っている人がいます。写真を撮るのは、それだけ冷静だということです。本当に感動している時は、パレードに見入って、写真を撮るのを忘れます。
レストランで、おいしい料理を食べる時も同じです。本当に感動している時は、「しまった。写真を撮らなくちゃ」と思った時は、すでに食べかけです。
最初から写真を撮っている人は、料理に感動していないのです。
情報化社会になると一流が減るのは、記念写真が増えるからです。ディズニーランドのパレードで、ミッキーを見ないでスマホの画面ばかり見ているのです。
これではナマの感動を味わえません。
一流は本当に楽しんでいて、写真を撮ることなど忘れているのです。
ニューヨークに行った時にカメラを買いました。ニューヨークで買うほうが、いいカメラが安く買えるのです。そのカメラで怖い地域の写真を撮ろうと思っていました。
よくよく考えると、怖い地域でそんなカメラを持っていたら、盗られます。結局、写真は観光地でしか撮れませんでした。本当に撮りたいところでは、写真は撮れないのです。記念写真が、いかに感動を薄めているかということです。結局、絵はがきの確認にしかならないのです。
しかも、それはブログに載せるための写真です。
例えば、本当に仲のいい友達とは写真を撮りません。一緒に楽しむことがメインです。
写真を撮っている人は、あまり仲のよくない人です。仲よくないから、「写真でも撮っておかないと」ということになるのです。ブログに載せる写真は、仲よくない人との写真です。自分の撮った写真を振り返ると、仲よしとの写真はありません。
わざわざ仲よしと写真を撮ったりしないのです。
一流は、立っていても、疲れない。
二流は、パーティーで「椅子がない」と文句を言います。とにかく席を確保して、どこででも座ろうとします。それは、しんどいからです。
一流は姿勢がいいので、立っていても疲れません。いろいろな人に会うために、常に動きまわっています。その人のところに、いろいろな人が会いに来ます。座っているヒマはないのです。
二流は、会いに来る人もいないし、自分から会いに行こうともしません。ただモグモグと飲み食いしているだけです。座っているにもかかわらず、どんよりした空気がたまって、疲れてきます。
これが一流と二流との違いなのです。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
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株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授