大人になってファッションとして真っ白な靴下を履く機会はあるか? でも、誰よりもセクシーに履きこなした男は強烈に僕らの印象に残った。
この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。
ビジネス書の著者たちによる連載コーナー「ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術」バックナンバーへ。
なんでまた野呂は、マイケル・ジャクソンの本を書いたのか? とよく聞かれるのだが、これはマイケル・ジャクソンの書籍ではない。
ビジネス書である。だから、ITmedia エグゼクティブにも書いているのだ。(笑)
僕は、実に多くの経営者に日々会う。
その中でふと思うのは、成功している人は本当にいろいろ考えているということである。何も考えずに行動している人は、まず成功しない。というか、低空飛行をしているだけだ。
そう、成功の法則があるのだ。
さて、あなたに質問。
「大人になってファッションとして真っ白な靴下を履く機会はありますか?」
無いですよね。白いパンツを履いている人をのぞけば、普通靴下はボトムか靴の同系色というのが一般的です。白い靴下は子どもっぽいアイテムであり、「ダサい」ものの代名詞的存在です。しかしこの白い靴下を誰よりもセクシーに履きこなした男がいました。
それがキング・オブ・ポップ、マイケル・ジャクソンです。
名曲「ビリージーン」を歌い踊るマイケルの姿は誰もが一度は見たことがあると思います。ムーンウォークを決めるその足元はシンプルな黒いローファーと真っ白な靴下でした。「ビリージーン・ソックス」とも呼ばれるその衣装はほかの誰とも違うマイケルらしさを表現していて強烈に僕らの印象に残りました。
どうのようにしてあの独特な衣装は完成したのでしょうか。
暗いステージの上でスポットライトに照らされると白い靴下が輝いて見えます。真っ白な靴下だけでなくキラキラのラメ付きの靴下のときもありました。自らの華麗なダンスが際立つ効果をマイケルは理解していたのでしょう。
白い靴下はまるで魔法のような瞬間を演出するのに欠かせないアイテムだったのです。マイケルの脚がキレのいい動きをするたびに靴下が輝く白い弧を描き、観客からは歓声があがりました。
ほかの誰かが同じように白い靴下を履いて踊ってもこれほどまでの効果はなかったでしょう。
マイケルは自分自身の魅力についてよく分かっていました。何よりも自信がある華麗な脚の動きが最も効果的に映る衣装があの白いソックスだったのです。
ところであなたは自身の優れているところを自分で理解し評価できていますか? よく「真面目に良い仕事をしていればいつか気づいてもらえる」と言う人がいますが、現実はそれほど甘くはありません。認めてもらいたいことがあるなら、アピールを怠っていてはいけないのです。
そのときに頼りにするべきなのは、自分自身です。いつか誰かが隠れた自分の才能を見つけてくれるといいなとぼんやりしていないで、自分のどこか強みなのか、どんな自分を見せたいのか考え抜くことが第一歩です。
僕が尊敬する経営者の一人、孫正義氏は、ツイッターで自ら発言する経営者として知られ、数々の名言を残していますが、その中でも最も好きなつぶやきがあります。
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早稲田大学商学学術院教授
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明治学院大学 経済学部准教授