話すことは運動。頭で「こう言えばいいのか」と分かるだけではなく、実際に言う、日常で実践し試してみてほしい。
この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。
ビジネス書の著者たちによる連載コーナー「ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術」バックナンバーへ。
こんにちは。コミュニケーション&スピーチコンサルタントの西任暁子です。さてあなたは、どんな話し方の悩みをお持ちでしょうか? と尋ねるのは、人によってその悩みはさまざまで、対処法も異なるからです。
例えば「話を聞けない」「つい自分の話ばかりしてしまう」という人はまず「しゃべらない」と決める時間をつくること。5分でも10分でも構いません。その時間は徹底的に聞くと決めるのです。そして相手の話を、まるで自分の頭に録音するかのように、聞きます。「自分だったらこうする」「私の場合は、あの時こうだった」と言いたいことが次々浮かんでくるかもしれませんが、それをぐっと我慢して、聞くことに徹する時間をつくることから始めましょう。
逆に「言いたいことがあっても言えない」という人は、話を切り出す際のフレーズをいくつか覚えることをお勧めします。例えば「これは単なるアイデアの段階なのですが」と言ってから思いついたことを話すと、「そんなの実現不可能だよ」「もっとよく考えてから話して」といった相手からの強い反論を避けられます。「もしあんなことや、こんなことを言われたらどうしょう」という不安は、自分の話し方次第で避けることができるのです。
このように、話し上手になるための方法は、タイプによって大きく違ってきます。まず、自分が何タイプなのかを見つけてみませんか。
タイプは大きく分けると5つ。
1、感情を伝えられない論理的タイプ
2、論理的に話せない感覚的タイプ
3、話し出したら止まらない聞き下手タイプ
4、自己主張できない怖がりタイプ
5、人づきあいが苦手な引きこもりタイプ
さて、あなたはどのタイプでしょうか?
論理的に話すのが得意な場合、感情を伝えるのは苦手という人が多いようです。このタイプは、基本的に頭の回転が速く、仕事ができるといわれる人が多いのが特徴で、正確さや効率性を大切にしています。冗長な話は苦手なので簡潔に話しすぎてしまいがちです。
そのため具体例やエピソードなどが比較的少なく、話の抽象度が高くなりがち。例えば「もっと効率的にやってくれ」と端的に言われても、その「効率的」の意味を具体的に理解することが難しい場合が多いのです。
そこで、何をすることが効率的なのか? 何は効率的でないのか? など、事例や体験談を交えて、相手が言葉のイメージを具体的につかめるように話すとよいでしょう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上
早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授