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» 2018年11月15日 08時24分 公開

ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術:「気づける力」の秘密――成長が「速い人」は、何が違うのか? (1/2)

1万2000人のリーダーの支援、観察から得た飛躍の7力とは

[荻阪哲雄,ITmedia]

 この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。


ビジネス書の著者たちによる連載コーナー「ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術」バックナンバーへ。


『「成長が「速い人」「遅い人」』

 筆者は、警視庁、ベンチャー企業、スコラ・コンサルトを経て、2007年に独立。日本を変える「新しい組織開発の実践」をつくるため、チェンジ・アーティストを設立しました。実践型の組織開発プロフェッショナルとして、企業の「職場結束力」をつくり、リーダーの「成長支援」をしてきました。現在は、コンサルタントの傍ら、多摩大学経営情報学部の客員教授として、次代を担う学部生を支えて「ビジョン・マネジメント論」の研究を進めています。

 特に企業変革を支援するコンサルティング現場では「成長の速い人は、何が違うのか?」その「問い」を立て、1万2000人のリーダーの支援、観察を続けました。その結論は、成長が「速い人」の違いは、自分に具わる「気づける力」を発揮していることでした。

 気づける力とは、職業を通した、学び方を学ぶ力だったのです。それは、仕事で直面する学びを通し「あぁ、そういうことか!」「これは、その学ぶ意味があったのか!」「自分の課題は○○だ!」と、成長が速い人は、働く中で、気づける力を生かしていました。その人は、自分が自分の「成長課題」を自発的に、速く、気づくことができるのです。

 逆に、成長が遅い人は、自分の気づきにスピードがありません。人間は不思議なもので、関わる相手の課題は、すぐに見えるのですが、自分の「真の成長課題」になると、気づける人は少ないのです。

 では、そもそも、学び方を学ぶ「気づける力」とは、どんな「学び方」で、いかなる「力」なのか? その問いを立て、研究を続けました。その結果「気づける力の秘密」には、7つの力が、組み合っていることを解明したのです。その力を、筆者は【飛躍の7力(ななりき)】と名づけ、体系化して新刊で発表しました。誰もが7力という「成長術」を使うことで、気づく速さを、変えることができます。

あなたの成長は「飛躍の7力」で速くなる! 

 まず、飛躍するための第1の力は何か。【惹く】熱望力です。あなたは今、職業を通して、強く望んでいることはありますか?その「自分の熱望」に気づくことが、成長を速める第一歩になります。熱望力とは、その対象を「惹(ひ)く力」です。

 熱を最も感じる「惹かれる対象」を定めることで、ぶれない自分へ変わることができます。対象の見つけ方は、「社会の課題」と「自分の関心」の接点を、発見することがツボになります。筆者の場合は、若き日に「変革」と「教育」の課題へ惹かれることを感じました。

 具体的には、接点の対象を「組織文化の変革」に定め「コンサルティングの仕事」を通して、働くリーダーの成長を支えたのです。そして、日本発の「組織開発の実践」を拓く道を歩みました。気づくと、その熱は「30年の歳月」を継続させ、惹きつけてくれたのです。

 惹く熱望力は、あなたの中にも、具わっています。自分の熱がある対象に、気づくことが飛躍への出発点になるのです。

 次に、第2の力は何か? 【試す】実験力です。あなたの熱望は、持っているだけでは具体化されません。試す実験力は、一歩一歩の試行錯誤から、課題の実現へ近づけていく力です。

 筆者は、クライアント企業の「変革現場」と、大学の「教育現場」で、成長が「速い人」と「遅い人」を目の前で、見て来ました。その違いを1つ語れば、成長の遅い人は、試す力が発揮できていない人でした。アイデアを調べたり、分析したりはしても、仕事で試し続けることができない人です。ここに、日本企業が「計画8割、実行2割」といわれる本質があります。試すことで、今の現実を変える「智恵」が掴めることを、知らない人が無数にいます。

 読者に具わる「熱望」は、試すことで「形」へ変わります。実験力。その試す力が、自分を飛躍へと導いてくれるのです。

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