では、第3の力は何か? 【磨く】修業力です。仮に今。読者が、試し続けて、新たな顧客提案や、商品、サービスを形へ変えていったとしましょう。その時、次は何に、気づくことが必要でしょうか? それは、自分を磨く「修業力」です。なぜなら、自分が自分を磨き続けない限り、成果は変わらないからです。そのことに気づける「成長が速い人」は、磨く修業力を、積み重ねていました。
そして修業力は、あなたに取って、かけがえのない「師匠」との出逢いへ繋がるのです。その結果、磨く力を発揮して「知的プロフェッショナル」へ進化を遂げていくことができます。
では、第4の力は何か? 【生み出す】結果力です。読者が、職業を通して「結果」を出さなければ、あなたの飛躍は望めません。なぜなら「結果力」が、自分自身の成長を加速させ、今の場所を変えていくからです。その意味を、本稿を読んでいる読者と筆者の関係で、具体的に述べましょう。
もしも今。私は、新刊の拙書を上梓する結果が出せていなければ、読者とは、本稿で出逢うことができませんでした。出版した結果が、今いる場所を変えて、読者との出会いへ繋げてくれています。生み出す結果力を発揮すると、あなたのアウトプットは変わり、自分の成長を速く促してくれるのです。
では、第5の力は何か? 【身につける】体験力です。これからのAI時代は、「知識」という「調べられる知」だけでなく、検索では「調べられない知」その「智恵」が、重要になる時代を迎えます。この「調べられない智恵」は、検索という機械でなく、人間と人間の「体験」を通じてしか、学ぶことも、掴むこともできません。
成長が速い人は「職業の智恵」を持つ相手から、学び抜きます。「学ぶ経験」を「自分の体験」へと高め続けています。つまり、成長が速い人は「経験」と「体験」の違いに気づいているのです。
では、第6の力は何か? 【支え合う】盟友力です。支え合う盟友は、ただの仲間とは異なります。その決定的な違いは、盟友のつながりは、共にめざす「実践のビジョン」で結ばれています。実践のビジョンとは、「未来の目的地」です。ある大企業【X社】の人事部では、部長、課長、部員が衆智を結集して【実践のビジョン】を創り、打ち出しました。それは「社員の幸せを実現するために、私たち労働人事部は“減点主義”から“挑戦主義”へと新ため、社員の挑戦を支える人事に変わる」そのビジョンを、仕事を判断する優先基準にして「働く盟友」づくりを支援しています。
1対1の支え合う盟友力は、ビジョンの挑戦から生まれるのです。
では、第7の力は何か? 【良くする】好転力です。好転力は、あなたに見える「今の現実」を、良くする力です。この力は、自分を省みる「謙虚な内省」から生まれます。自分を省みて「気づき方」を変える。そして「変わる一手」を試し続けることが、コツになります。好転力は、働く「周囲の状況」を変えて、さらなる「自分の成長」へと導きます。
新刊では、本稿で述べた「飛躍の7力(ななりき)」の【成長ノウハウ】を、具体的な事例やエピソードを、入れて全公開しました。【(1)惹く】→【(2)試す】→【(3)磨く】→【(4)生み出す】→【(5)身につける】→【(6)支え合う】→【(7)良くする】という7力のプロセスを踏むことで、飛躍する道が、歩めます。さらに、成長が「速い人」「遅い人」の【56の特徴】を、本書で明らかにしました。その特徴を知ることで、あなたの「成長スピード」は、変わります。
株式会社 チェンジ・アーティスト 代表取締役 多摩大学 経営情報学部 客員教授
1963年、東京生まれ。多摩大学大学院 経営情報学研究科修士課程修了(MBA取得)。
警視庁、ベンチャー企業勤務の後、1994年、組織風土改革コンサルティングファームスコラ・コンサルトの創業期に参画。同パートナーを経て、2007年 独立。1万人以上のリーダーを支援する中で編み出した、新しい組織開発の実践手法「バインディング・アプローチ」を提唱して、チェンジ・アーティストを設立。人と組織が変わる「ツボ」と「コツ」を、わかりやすく教えることに定評がある。
2016年、多摩大学 客員教授に就任して「ビジョン・マネジメント論」を開講。著者に、最新刊【成長が「速い人」「遅い人」(日本経済新聞出版社)】【社員参謀!−人と組織をつくる実践スト−リ−(日本経済新聞出版社)】【リーダーの言葉が届かない10の理由(日本経済新聞出版社)】【結束力の強化書(ダイヤモンド社)】などがある。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授