働きたくても働けない母親がクローズアップされ、社会問題化されていた中、「子どものそばで働ける世の中を当たり前に」という企業理念実現のために、オフィスとキッズスペースが隣り合わせになった新業態を目指した。
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共同執筆者の一人として出版した「リクルートOBのすごいまちづくり2」に、弊社の取り組むママスクエア事業を紹介した。
「子どものそばで働ける世の中を当たり前に」という弊社の理念を実現したモデルで、オフィスとキッズスペースが隣り合わせになった新業態だ。
事業スタート前に、この業態はカテゴリー的に何業にあたるのかを行政に確認したところ、子どもと母親が同一空間にいることから、託児所でもなく保育園にも該当しない。という見解だった。
(1)出店場所を選ばない
創業の2014年以降、待機児童問題から、働きたくても働けない母親がクローズアップされ、社会問題化されていた。託児所でもなく保育園にも該当しない、ということにより、規制を受けず、出店場所を選ばないとう利点があった。
(2)子どものそばという安心感
子どもと母親が同一空間にいるということは、距離のリスクがない。通常、保育園などにあずけて働く場合、母親は子どもと、30分〜1時間は離れたところで仕事をしており、病気やケガなどの緊急時に掛けつけるのに、時間を要するリスクがある。ママスクエアモデルの場合、壁一枚隔てた隣にいるので、5秒もかからず子どもに寄り添える。また保育士など、子どもを見守るキッズサポートスタッフを常時複数人配置していることにより、母親が安心して、仕事に集中でき、その結果として、創業以来、大きなケガなどもなく運営をしている。
(3)優秀で真面目なスタッフが採用できる
2020年9月現在、全国に、ママスクエアブランドを持つ拠点が60カ所有り、どの拠点も、オープン時に100人から多いときは300人を超える応募者が殺到し、10倍を超える採用倍率がザラである。理由はいくつも挙げられるが、主なものとして、子どものそばで働ける安心感。周りが全て主婦のため、気兼ねや遠慮なく働ける、という環境。主婦が通いやすい、ショッピングモールやターミナル、商店街などに集中して出店しており、終業後にそのまま買い物をして帰れる便利さなどだ。
また、このような環境を前提としているため、退職者、離職者が少なく、そもそも、高い倍率を勝ち抜いた優秀な女性が、長期にわたり業務に携わることにより、習熟度が増し、結果として高い成果を維持しつづけることが可能となっている。
これらの特徴のあるモデルのママスクエアを、全国に100カ所まず展開するという目標を創業時に掲げていた。
第1フェーズは、関東近県への展開。
第2フェーズは、名古屋、大阪、広島、福岡、仙台、札幌など、全国主要都市への展開。
第3フェーズは、行政と連携しての、主要都市以外への全国展開。
という想定を持ってスタートした。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授