7つのルールを実行し、10日すると日常風景が変わり、20日で職場環境や自分自身の心持ちも変化する。部下が「辞めたくなる環境から」からいかにして変わるのか。
慢性的な人材不足の現在、優秀な人材を確保することはもちろんですが、「部下から辞めると言われたら、どうしよう」「部下が辞める理由が分からない」といった経営者の悩みを多く聞きます。理由はとてもシンプルです。部下が辞めるのは、周囲が無意識のうちに「辞めたくなる悪環境」を作ってしまうからです。
「入社後、どれくらいで次の職場に転職したか?」のアンケートでは、新卒社員の381人中238人が半年以内に辞めているという結果に。その人数は、実に6割以上。さらに3カ月以内の退職は、37人。結果、トータル381人中、275人という、早期退職者が多数いるわけです。その退職理由の1位を占めているのは、「人間関係が悪い」。2位は「長時間労働・休日への不満」。そして3位には「仕事内容が合わない」となりました。
人間関係は、ベテラン社員でさえも退職理由のトップを占める切実な問題です。「飲み会で部長にセクハラされた」「教育係の先輩から無視され続けた」「上司と気が合わず、雰囲気に溶け込めなかった」など、さまざまな具体例があるでしょう。それでは、そういった悩みを誰かに相談したか? というと、誰にも相談していなく、多くの社員は1人で抱え込む傾向があることが分かりました。
そこで、上司が部下を気遣い、部下の悩みや不安を感じとってあげることが重要となってきます。「大丈夫?」「ありがとう」そんな一言で、安心感を与えて、部下が抱えている悩みをヒアリングすることで、軽減するきっかけとなることでしょう。
では、部下が辞めない職場環境を作るためには? これから提案する7つのルールを実践してみてください。これらは、「普通のことばかり」の行為で、決して特別なことではないと思われるかもしれません。しかし、職場で本当に実践しているでしょうか?
7つのルールを、今日から、1つ1つ意識して実行に移してください。10日すると日常風景が変わることに気が付くでしょう。20日で、部下や職場環境や自分自身の心持ちも変化します。そして、この変化によって、部下が「辞めたくなる環境からの脱却」から「仕事能率化」への地道な一歩となるのです。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授