ブームともいえる1on1面談で、聞くのは良いが、ただ聞きっぱなしで、受け止めて対応する形になっていない企業も多くあるようだ。
第21回:超多忙なマネジャーを救う、メンバーの「納得」と「主体性」を引き出すコミュニケーション術
第22回:部下から共感を得られるマネジャーの方針の示し方とは?
第23回:部下に自己決定感を持たせることの大事さと、その具体的な方法
エグゼクティブの皆さんが活躍する際に発揮するマネジメント能力にスポットを当て、「いかなるときに、どのような力が求められるか」について明らかにしていく当連載。
マネジャーやリーダーが抱える悩みやプレイングマネジャーの仕事の任せ方などについて、ベストセラー『できるリーダーは、「これ」しかやらない!』の著者で、らしさラボ代表の伊庭正康さんと当連載筆者の経営者JP代表・井上との対談の内容からお届けする第4回です。(2022年9月9日(木)開催「経営者力診断スペシャルトークライブ:できるマネジャーは、「これ」しかやらない!」)
前号までで紹介、推奨した「方針はトップダウン、やり方はボトムアップ」の好例として、伊庭さんは星野リゾートの星野社長の任せかたをトークライブ中に紹介してくれました。これはNHKの『プロフェショナル 仕事の流儀』で放映された場面だそうです。
星野リゾートが展開しているのは買い取ったホテルを再建するビジネスモデルで、そのホテルには買い取られた側のベテラン社員さんがいます。本来であれば乗り込んで社員の総入れ替えをすればいいけれども、星野リゾートの方針としては、買い取った先は基本的にリストラしません。
若干腐ったベテラン社員たちがいる古めかしい旅館を買収した際、星野社長は「この人たちに本気になってもらわないと、ホテルの再建は実現できない」ということで、方針はトップダウンです。
そのホテルでのミーティングで、星野社長は「さあ、皆さん、私たちがこの客だけは絶対満足させてやるという客はどこにいますか?」。
実は答えを全部知っているにも関わらず、現場に問いを投げかけながら、「で、どうしますか?」が星野社長の口癖です。「で、どうします? で、どうしましょう」。すると部下は「え?」となるが答えます。そしてまた突っ込み、これを繰り返します。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授