すでに理研と富士通が開発を進めていたが、さらに米半導体大手エヌビディアが参画し、体制が整った。最高で富岳の100倍に達する計算性能の実現に向け、3者が協力する。令和12年ごろの稼働を目指す。
理化学研究所は22日、スーパーコンピューター「富岳」の後継機の開発を本格的に開始したと発表した。すでに理研と富士通が開発を進めていたが、さらに米半導体大手エヌビディアが参画し、体制が整った。最高で富岳の100倍に達する計算性能の実現に向け、3者が協力する。令和12年ごろの稼働を目指す。
後継機は「富岳NEXT(ネクスト)」とのコードネームで、今年1月に理研が開発に着手。6月には富士通との共同開発を発表した。富士通は全体システムの基本設計と、CPU(中央演算処理装置)の開発を担う。
富岳ネクストは、人工知能(AI)の開発に適している画像処理装置(GPU)を導入することが特徴で、エヌビディアが開発を担当する。
世界最高性能のCPUとGPUを新たに開発して密接に連携させた上で、富岳などの開発で培ってきたソフトウエア技術も向上させ、計算時間を短縮する。AI活用による科学研究の革新や社会課題の解決を視野に入れ、一部の計算では富岳の100倍の計算性能を目指す。
東京都内で開かれた記者会見で、国外企業と開発する体制について、理研・計算科学研究センターの松岡聡センター長は「世界的な企業間の戦略的な連携によって、日本の技術や製品が世界に羽ばたいていくエコシステムが築ける」と語った。
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