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この夏は、富士山に登頂するタイムアウト東京のオススメ

東京の街の“ローカルエキスパート”が、仕事の合間に一息つけるスポットやイベントを紹介します。

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 2013年6月に、ついに世界文化遺産に登録された富士山ですが、環境省によれば、7月1日から21日までの3週間の登山者数は、昨年の同じ時期より35%増加し、調査を初めて以来最高の約7万9000人を記録したとのこと。登ってみたいのは山々ですが、人は多いし、やはり日本最高峰の山だけあって、装備もそろえる必要があります。もう少し気軽に富士山を楽しんでご利益にあやかれたら、なんて思っている方はいないでしょうか。今回紹介したいのは、都内の富士塚です。

 江戸時代後半にも、富士登山が流行ったことがあったそうで、近場で気軽に富士登山ができるようにと、富士山を信仰する集団「富士講」によって関東各地に造られたのが富士塚です。富士山の溶岩を使って造られた高さ数メートルの小高い山で、いわば富士山のミニチュアといったところ。富士塚に登山すれば、富士登山と同じご利益が得られるというのもありがたいですね。当時は町の数だけあったとされる富士塚ですが、都内で現存するものは50ほどと言われています。

 例えば、千駄ヶ谷の鳩森八幡神社内にある富士塚。1789年につくられたもので、現存する都内の富士塚では最も古く、東京都市指定有形民俗文化財にも指定されています。富士塚に登頂後、神社の社務所で富士山のイラストが入った登頂証明書(300円)を発行してもらうことも可能です。

 そのほか、池尻大橋から渋谷方面に5分ほど歩いた大橋氷川神社内にも富士塚がありますし、新馬場駅前の品川神社内には、都内最高峰の富士塚があります。登山レポートもありますのでぜひお時間があるときにチェックしてみてください。

 現在、多くの富士塚は登り口が鎖などで閉鎖され、実際に登れるチャンスは7月1日の富士山の山開きにあわせて開催される祭や正月に限定されていますが、「東京でめぐる富士山5選」では、年間を通じて訪れることが可能な富士塚を紹介しています。ぜひ、この夏、思い立ったらすぐに行ける富士登山にチャレンジしてください。

著者プロフィール:タイムアウト東京 コンテンツ・ディレクター 東谷彰子

タイムアウト東京は、ロンドンを中心に、ニューヨーク、上海、クアラルンプール、テルアビブ、アムステルダム、シドニーなど、世界35都市に広がるメディア、タイムアウトの東京版です。「本当に素晴らしいものは、世界のどこであれ誰であれ感動を与えてくれる」という考えのもと、日本の優れたヒト・モノ・コト・コンテンツ・サービスを英語・日本語のバイリンガルで発信しています。


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