「聖書」の知恵が成功を導く
利益を追うな、やりがいを見出せ(1/2 ページ)
世界一のベストセラー「聖書」には経営に役立つ原理・原則が書いてある。企業経営に生かして成功した多くの経営者・著名人がいる。経営マネジメントで有名なドラッカーも、聖書から経営に関する知恵を説いている。この連載では、聖書的な原理・原則を活用して成功した経営者・著名人へのインタビューから、ビジネスパーソンに役立つ情報を提供する。
「天から与えられた仕事」、つまり神から与えられた仕事を天職といいます。聖書では、天職もしくは天職的な仕事をする個人や組織は大きく成功するという原則があります。
個人または組織に“天職発想”を身に付けさせることで、数々の成功を収めている元経団連事務総長の三好正也氏に、天職発想とは何かについて話を聞いた。
松島:今回は、「仕事が楽しくてしかたがない」という三好さんに、天職について話を伺います。三好さんが経団連事務総長の時から長らく大変お世話になっていますが、仕事を楽しむということに対して、まさに地を行く方であり、天職もしくは天職的なお仕事をされてきた方だと思っています。そこで、仕事が天職だと社員が思えるような組織や、その組織の目的や強みを発揮する組織作りのポイントはありますか。
三好:組織には2つの考え方があると思っています。簡単に言うと、金銭など利益追従を目的に形成された「ゲゼルシャフト」(利益共同体)と、主に社会貢献を目的に形成された「ゲマインシャフト」(運命共同体)です。この2軸を持ち合わせた組織を作るべきです。
J-WAVEの社長に就任(1997年)した際は、「利益を出せば、それが税金や消費という形で社会に還元される。我々の仕事の目的は社会を良くすることである」ということを、J-WAVEの社員には伝えていました。
松島:なぜ、その2軸が必要だと思ったのでしょうか。
三好:J-WAVE社長に就任した1997年当時の日本企業は、あまりにも「ゲゼルシャフト」(利益共同体)的な経営をしていました。成果主義の名のもとに、利益を出す事自体が目的となっていましたので、「寝食問わず働くことで利益を出しても、結局何のためになるのかが分からない」という、仕事に対して目的意識を持てないビジネスパーソンが数多くいたからです。
松島:「ゲゼルシャフト」(利益共同体)と「ゲマインシャフト」(運命共同体)の2軸を、J-WAVEに導入した結果、社員の仕事に対する取り組みに変化はありましたか。また、自分の仕事を天職、もしくは天職的だと考える社員は現れたのでしょうか。
三好:人が変わったように熱心に仕事をする社員が出てきましたね。理由を聞いたら、「我々の仕事によって社会が良くなるから」だと言っていました。「社会のために必要なことをしたい」というのが、人間の本能なのかもしれません。また、「仕事が楽しくてしょうがない」との社員の話も聞きましたので、結果的に自分の仕事が天職だと思えた社員も、数多くいたと思います。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
ITmedia エグゼクティブのご案内
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。 勉強会のスケジュールはこちら
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入して申請ください。審査のうえ登録させていただきます。
- 入会条件:
- 上場企業および上場相当企業の課長職以上
※入会は無料です
エグゼクティブコンテンツ
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
自転車ヘルメットを「カッコ良く」 学生が警視庁、良品計画とコラボ 広がる着用の輪
-
2
5年で辞める予定の元数学青年が「しなやかな心とぶれない軸」でCISOへ - 富士通 太田氏
-
3
「ITmedia エグゼクティブ セキュリティ eマガジン 2026 秋」(PDF)の提供開始
-
4
中国人も台湾人も夜遅くまで働いている 日本人だけが「働き方改革」でいいのか
-
5
「話を聞いてもらえない」のは、内容のせいとは限らない――伝わる人が押さえる第一印象
-
6
フジテレビが「アドレッサブル広告」開発 商用化に向け技術実証加速
-
7
眠れない日こそ活動量を増やそう。認知行動療法で自分を変える、一生モノの思考術とは?
-
8
「大企業は一朝一夕には変わらない」 NTTデータ冨安寛氏がAI時代に重視する原理原則
-
9
第55回:「誰が言ったか」で判断していないか──SNS時代、エグゼクティブに必要な「空気に逆らう力」
-
10
「世界のベストバー50 2026」に東京のバー2軒がランクイン
ITmedia エグゼクティブ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaエグゼクティブをフォロー