“バーチャルものづくり”で製品開発の期間短縮を支援

富士通は、3次元仮想検証シミュレーター「VPS」の最新版「V11L14」の販売を開始した。試作機を用いないバーチャルなものづくりを可能にして、開発期間短縮とコスト削減を支援する。

» 2008年01月17日 12時53分 公開
[ITmedia]

 富士通は1月16日、3次元仮想検証シミュレーター「VPS」(Virtual Product Simulator)の最新版「V11L14」の販売を開始した。試作機を用いないバーチャル(仮想的)なものづくりを可能にして、開発期間短縮とコスト削減を支援する。

 V11L14では、ユニット間の干渉チェック機能を強化しており、部品レベルだけでなく、製品完成モデルとして仮想検証できる点が新しいほか、64ビット対応によって従来の3次元CADでは困難だった大規模データの検証も可能になった。

V11L14

 操作性も向上されており、実機を操作するイメージで組立・分解検証を行える。生産部門、製造部門、保守部門などの製品開発に携わる部門がVPS上の部品属性情報などの設計情報を共有する3次元データコミュニケーションツールとしても活用できるという。

 富士通では「PLMソリューション」のラインアップに新VPSを加えて販売していく。

 近年の製造業は、機能向上や製品サイクルの短期化によって製品開発工数が増大する一方で、製品競争力強化のために開発期間の短縮とコスト削減の取り組みが欠かせなくなっている。

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