ベリングポイントが発表したグリーン・サプライチェーングローバル調査によると、世界でも日本企業の環境対策の取り組みが進んでいることが分かる。
ベリングポインは2月28日、サプライチェーンの観点から企業の環境対策を分析したグリーン・サプライチェーングローバル調査報告書をまとめた。それによると、環境対策の取り組みは日本企業が世界の一歩先を行っているようだ。
同調査は、日米欧の主要621社を対象に2007年6月〜11月に実施したもの。
環境対策実施年数を尋ねたところ、日本企業の85%は5年以上対策に取り組んでいると回答。英、仏、米の企業は32%、22%、52%で、日本企業が抜きんでた。また、環境対策関連部門の保有率も日本企業は95%と高く、全回答企業の55%を大きく上回った。
サプライチェーンの中の機能で、世界的に最も環境対策が実施されているのは「物流」で、「設計」と「リバースロジスティクス」(静脈物流)がそれぞれ59%と出遅れている状態。欧州や北米の流通経路は長くトラック輸送が主体のため、燃料高騰などが対策をいち早く押し進めている要因になっているようだ。
一方日本では、87%がグリーン設計に取り組んでいると回答しており、製品ライフサイクルを見通した環境対策が進んでいた。
ベリングポイントのサプライチェーンマネージメントチームマネージングディレクター本木昌裕氏は「過去の公害対策やISO 活動、欧米の法規制対応および京都議定書に関する取り組みなどにより、日本企業は環境対策の実施率において欧米企業を大きくリードしていることが確認された」とコメントしている。
グリーン・サプライチェーンとは、製品のライフサイクル全般を通じて、環境付加を低減するプロセスのこと。
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