企業で日々発生するイベントの原因と効果をリアルタイムに分析するSOA関連製品をIBMが発表した。
米IBMは4月7日(現地時間)、会計処理や在庫管理などで生じるイベント間の原因と効果の関係をリアルタイムに特定し分析するソフトウェア「IBM WebSphere Business Events」およびビジネスプロセスマネジメント(BPM)のスイート製品を発表した。
WebSphereは、開発から、受注、製造、在庫、発送、請求、会計までのすべてのプロセスを包括的にサポートするSOA(サービス指向アーキテクチャ)ソフトウェア基盤。新製品のWebSphere Business Eventsは、日々ビジネス上で発生する膨大なトランザクションを分析することでビジネス機会と脅威を予測できる。ITシステムをエンドツーエンドで監視する統合運用管理ソフトウェア「Tivoli」のイベント管理機能と組み合わせることで、ITのイベントとビジネスのイベントの相関関係を理解し、ファイアウォールの機能停止などの問題を検出し切り離すことが可能となる。
新製品は、同年1月に買収した米AptSoftのテクノロジーを基に開発され、IBMのビジネスイベントプロセッシング製品群の一部を構成する。無償版、限定利用のトライアルダウンロード版、商用ライセンス版として提供される。
また、SOAソフトウェアの統合製品「IBM BPM Suite」は、ユーザーがBPM導入をより容易にするための2つの「スターターセット」を用意する。同セットは、システム、アプリケーション、コンテンツ、人、意思決定といった基本的なユーザーのシナリオを解決することを目的に設計されている。
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