「あなたの会社を診断します」――IBMがこれまでに蓄積したSOAに関するノウハウを集約した新サービスが登場した。
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米IBMは4月8日(現地時間)、ネバダ州ラスベガスで開催中のSOA(サービス指向アーキテクチャ)カンファレンス「IBM IMPACT 2008」において、SOAの新規導入を検討する、あるいは既に実装済みの企業に向けた診断サービス「Infrastructure Architecture Healthcheck for SOA」を発表した。Global Technology Servicesのゼネラルマネジャーを務めるリズ・スミス氏は「(企業のビジネスプロセスにおいて)確固たるビジョンがあれば、どの段階からSOAを始めても問題はない」と強調した。
新サービスは、同社がこれまで手掛けた全世界6500社以上へのSOAの実装経験に基づいている。それには、単に顧客の成功体験だけでなく、SOAの導入時に直面した問題点も含まれている。スミス氏は「SOAをグローバル展開する中で得た、250件のケーススタディと600種類のベストプラクティスが鍵になっている」と説明した。このように蓄積された知識やノウハウを使ったコンサルティングサービスとして提供していく。
企業がSOAを導入するに当たり、スミス氏は5つのポイントを挙げた。「ビジネスユーザーとIT部門の連携」、ビジネス目的を長期にわたり明確に持つという「将来的なビジョン」、「文化やガバナンスなどソフト面の変革」、顧客ニーズに対応するなどの「拡張性(スケーラビリティ)」、ファイアウォールの内外をどう管理するかなど「運用による可視化」である。これらはすべてまとめてHealthcheckで実現できるとしている。
「例えば(自動車メーカーの)Audiは、顧客情報を活用し、ディーラーやパートナーを結ぶことで材料やパーツを管理している。これにより、高い顧客満足を実現している」(スミス氏)
スミス氏は「SOAによって経営課題を解決できるはずだ。そのために、Healthcheckを使ってどのようにアセスメントできるのか肌で感じてほしい」と意気込んだ。
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早稲田大学商学学術院教授
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明治学院大学 経済学部准教授