2008年は携帯電話が「インターネットマシン元年」として、大きな変貌を遂げた。いままでPCで行っていた行為をいつでもどこでも携帯電話で済ませてしまう、そんな生活が当たり前のように実現する時代がやって来た。一方で、金融危機とそれに伴う実体経済の後退による不安感が世界中を覆い尽くし、一朝一夕には回復しないだろう。
現在の経営環境の変化にスピード感を持って対応し、守りに入ることなく、自ら市場に刺激と変化を与える攻めの経営を目指したい。そのためには、社員のより高い意識によるチャレンジする姿勢と、市場の声に耳を傾ける姿勢が今まで以上に大事になる。長期的な視点で将来に向けた布石を打っていくかまえだ。
モバイル通信は、社会のインフラとしてしっかりと生活に根付いたといえる。サブプライム問題に端を発した昨今の経済状況は極めて厳しいが、消費者が少しでも生活費を切り詰め、安価で良い品質のものを必死で求めている中で、顧客の期待に正面から応えたい。これまでの技術や事業モデルに安住することなく、進取の精神による画期的なビジネスやサービスの開発にまい進する。
「“インターネットはすごくなるよ”と言い続けて13年が経つが、“そこそこすごくなったね”」というのが現状。それでも創業当時には想像もつかなかったほどに「すごくなってきている」と思うが、「まだまだ発展途上」だ。
100年を超える新聞、50年のテレビの歴史と比べると、日本のインターネットビジネスの歴史はせいぜい13年ほど。もっとすごくなる途中の通過点にいる。「この不況が3年は続く」とも言われるが、その3年間をしっかりと生き延びて、成長できるような会社にする。連続的な成長だけではなく不連続な成長、つまり飛躍につながるような画期的なビジネスを創り出す。そういったことに「引き締まった体」で取り組んでいく。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授