今すぐ会社を変えたいのならまず組織作りから。会社をつぶすのも、成長させるのも部長に懸かっている。
この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。
ビジネス書の著者たちによる連載コーナー「ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術」のバックナンバーへ。
『あなたの会社は部長がつぶす!』(フォレスト出版)を2月末に上梓しました。お陰さまで好評で、3月に入りアマゾン売上で総合ベスト1を達成しました。第2位となったのが、村上春樹の言わずと知れた『1Q84』だったのでそれも結構な話題となりました。
これを読んでいる方の多くは、会社の経営者か部長、課長といった管理職の方だと思います。もしそうであれば、本書は必ず役に立つはずです(もちろん、これから経営者や管理職を目指す人にも役立ちます)。
そして、あなたは、「今すぐ会社の売り上げを上げたい」「今すぐ社内の雰囲気を良くしたい」「今すぐ社員や部下のモチベーションを上げたい」「今すぐ儲かる会社に変えたい」 と思っているはずです。
しかし、こういった悩みを持ったとき、多くの人は「広告」「マーケティング」「営業」「採用」「企画・開発」「財務」……などといったことを変えようしてしまいます。
でも、これは間違いなのです。なぜなら、どんなに良い方法を取りあげたところで、会社(社員)にそれを生かすだけの土壌がなければ何もかもうまくいかないからです。どんなに良い種を植えても、土がしっかりとしていなければ何も育たないのと同じです。
ですから、わたしは「もしも、あなたが今すぐ会社を変えたいなら、悩みを解決したいなら、組織作りに着手したほうがいい。働くのは社長ではなく、社員だからです」と強く言いたいのです。
わたしは長年にわたって社長をやってきました。ヘッドハンティングされて社長に就任し、「短期間に会社の業績を急回復させる」のが仕事です。おかげさまで確実に成果を出すことができたので、幾つもの会社にヘッドハンティングされて社長をやり続けることができました。
わたしの場合は、ヘッドハンティングされてから社長になるので、「会社のことは何も分からない」「業界のことは何も分からない」という状態です。
にもかかわらず、「短期間に会社の業績を急回復させる」ことができたのは、「組織作り」とくに「経営幹部(部長や課長)の改革」に注力したからです。「会社のことは何も分からない」「業界のことは何も分からない」わたしが、成果を出せた理由はこのことに尽きるのです。
社長は1人では何もできません。どんなに良いマーケティング手法や会計手法を持ってきたところで働くのは社員です。そして、その社員を引っ張っていくのが経営幹部たちなのです。
ですから、わたしは、「会社をつぶすのも、うまくいかせるのも部長(経営幹部)に懸かっている」と言っているのです。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授