とある製造業A社。激しいグローバル市場における競争に立ち向かうため、全社に向けた新しい経営方針が出された。各部門はその方針に沿って部門としての経営計画に落とし込むことになった。B部長は選りすぐりのチームリーダーを集め、自部門の経営計画を立案。度重なる議論を経て、論理的に考え抜かれた経営計画は、一見非の打ち所がないと思われた。各チームリーダーは、自らのチームに対して経営計画を伝播するために意気揚々とそれぞれの現場へと戻った。
しかし、1カ月後、部長がチームリーダーたちを招集すると、予想以上の苦戦を強いられている様子が見て取れた。理路整然とした経営計画だったはずのものが今や「絵に描いた餅」と化し、現場レベルのイノベーションは何も起こっていない。チームリーダーは責任とプレッシャーを感じ、チームから徐々に孤立すらしている。また、1カ月前と比べると明らかにリーダーたちのエネルギーレベルは落ちていた。
部長は、ここで第三者の助けを借りるために、システムコーチを迎え入れ、チームリーダーDさんが率いるチームCに対して、システムコーチングの導入を決めた。
システムコーチの2人は、まずチームCの現状を診断するために、4人のチームメンバーにヒアリングを開始した。
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早稲田大学商学学術院教授
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明治学院大学 経済学部准教授