ビジネスインテリジェンス(BI)ソフトウェアを提供する米MicroStrategyは今年に入り、iPadでBIのレポートとダッシュボード機能を提供すると発表。。「モバイルBI」がBI活用方法の大きな波となる話す同社の上級副社長、ポール・ゾルファガーリ氏に話を聞いた。
ビジネスインテリジェンス(BI)ソフトウェアを提供する米MicroStrategyは今年に入り、iPadでBIのレポートとダッシュボード機能を提供すると発表した。「モバイルBI」がBI活用方法の大きな波となる話す同社の上級副社長、ポール・ゾルファガーリ氏に話を聞いた。
「モバイルBIによりBIの活用方法が変わる」とゾルファガーリ氏は話す。従来は、情報システム部門のデータ分析担当者が1週間などある程度の期間を使って抽出するのがBIの一般的な使い方だったが、モバイルBIによりこれが変化するという。
「iPadなどを手に外出先から気軽に必要なデータを取り出せるようになる」ため、必然的にBIの利用頻度が増えるという。裏を返せば、日々の業務の小さな意思決定も常にデータに基づいて実施できることになる。
MicroStrategyはiPadの活用法の例を挙げる。製造担当者がサプライヤーを訪問する際に在庫などの指標データにアクセスし、期限通りの資材の納品を徹底できる、医療品販売担当者が訪問販売に向かう際に最新の市場シェア情報や薬種別の売り上げ情報、在庫データなどを分析すると使い方がある。
ゾルファガーリ氏は、同社の製品開発部門の強さを背景にモバイルBIで質の高いソフトウェアを提供できることを強調しながら、モバイルBI市場にさらに注力していく考えを繰り返し表明した。
また、日本法人の印藤公洋プレジデントも「モバイルBIがビジネスインテリジェンスの新たな歴史をつくる」と指摘。特にiPhoneとiPadという2つのデバイスがモバイルインターネットの利用形態を根本的に変えたとしている。
印藤氏は、モバイルBIが従来型のWebベースアプリケーションより魅力がある理由を6つ挙げている。
列挙すると、地図とGPS機能を統合できること、タップ・スワイプ・ピンチなどの「官能的な」マルチタッチ操作、BI固有の機能をジェスチャーとして取り入れられること、Appstoreをはじめとしたさまざまな業務アプリケーションと連携できること、バーコードリーダーやBluetoothなどのセンサー機能を利用できる点、画像やバーコードのなどの情報を取り込み他業務につなげることの6つとしている。
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明治学院大学 経済学部准教授