企業の危機は数え切れないほどさまざまな形で表れる、クライシス・コミュニケーション計画を事前に立てておくこと。
この記事は、洋書配信サービス「エグゼクティブブックサマリー」から記事提供を受け、抜粋を掲載したものです。サービスを運営するストラテジィエレメントのコンサルタント、鬼塚俊宏氏が中心となり、独自の視点で解説します。
この要約書から学べること
自社のテレビ広告に出演しているスポーツ選手が、もしスナックのテーブルの上で、裸で踊っている姿が夜のニュース番組で報道されたら? 企業の広報担当者は、いったいどのようにして危機が与える広報活動への影響を食い止め、企業およびブランドの存続性を維持するのでしょうか。今や企業にとって、こういった危機管理思考は必須です。常にさまざまな側面からリスク管理を行い、最も大きな損害となる危機的状況に備えておく必要があります。
実際に危機的状況はさまざまな形で表れますが、対応次第では、逆に企業のプラスイメージを示す機会すら与えてくれます。何が起こるか予測不能な現在、企業は本書で言う「クライシス・コミュニケーション」をしっかりと社内に浸透させておく必要性があるのです。経営者や経営幹部の方、広報担当者は必読の1冊であると言えます。
現在は順調に躍進を続けている企業でも、いずれは訪れる危機的状況を避けて通ることはできません。ですから、優れた企業ほどいつか訪れる危機への可能性を挙げて対応策を練り、誠実で素早い行動ができるように体制を整えているものです。この書で得ることができるのは、危機的状況への準備から実際の対応までの流れやポイントです。企業側が取るべき必須の行動を、消費者の立場もからめながら要点を押さえて整理しています。
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早稲田大学商学学術院教授
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明治学院大学 経済学部准教授