新しい教育の知識を応用する事で、企業の変革の突破口を見出すことができる、教育研修プログラムを成功させるには、目的、管理、実践が必要である。
この記事は、洋書配信サービス「エグゼクティブブックサマリー」から記事提供を受け、抜粋を掲載したものです。サービスを運営するストラテジィエレメントのコンサルタント、鬼塚俊宏氏が中心となり、独自の視点で解説します。
この要約書から学べること
たとえ教育のプロがコンテンツの優れた、素晴らしいプログラムを作り、インストラクターが人を引きつけ、説得力のある方法で教材を使ったとしても、残念ながらそのプログラムは実際の日常業務に必ずしも適しているとは言い切れません。なぜなら、教育目的自体が、経営目的に直接リンクしていないことが多いからに他なりません。
それでは企業が期待する結果を得ることはできませんし、企業の成長も望めません。カルフーン・ウィック、ロイ・ポロック、アンドリュー・ジェファーソン、リチャード・フラナガンの4人は、教育担当者が「6個の鉄則(6Dアプローチ)」を使って、教育研修プログラムの有効性と影響を高める非常に優れたプログラムを紹介しています。
本書は、単なる社員教育という観点だけでなく、「教育」という、社会でもっとも重要な骨幹部分の内部を体系化して説明しています。本書は従業員教育という領域に特化するだけでなく、さまざまな視点から応用できる価値ある1冊だと思います。
企業の業績を上げようと考える時、従業員教育を行うことはとても有効な方法ですが、研修プログラムなどを行うことで、自動的に業績アップというわけにもいかないのが実情だと思います。本書で得ることができるのは、従業員教育が行われる際に必須となる6つの鉄則です。研修内容の優秀さは前提の上、企業トップの教育への理解、従業員との結び付きの重要性について説いています。さらに教育の成果が分かるのは、学習内容をビジネスの現場で生かした時であるということが力説されています。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
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明治学院大学 経済学部准教授