ビジネスマンの悩み相談室
「ダメ出し」ばかりする上司(1/3 ページ)
細川社長の人気連載「問われるコーチング力」も併せてチェック!
少しずつだが、春めいてきただろうか。
日本経済がなかなか回復せず、閉そく感が漂っているといわれる。新しいことにチャレンジすることをためらう人がいるが、こういう時代だからこそ、壮大なロマンや奇想天外な考え方をする必要があるのではないかと思う。今回はそのことについて触れたい。
<事例>
あるOA機器販売会社のG課長は、部下の提案に対して何かにつけて文句をいう傾向がある。あるとき、部下のQさんが相談にきた。
「先日わたしが懇意にしている○○会社の人が取引先に不満を持っていると聞きました。我々が入り込むいいチャンスだと思うので、提案しに行こうと思いますが、どう思いますか?」
「いや、あの会社は保守的だから、我々の入る余地はないだろう。やめたほうがいい」
「でも、絶好の機会だと思うのです」
「うまくいかなくてこじれたら、大変なことになる。やめておこう」
「でも……」
別の日、部下のZ君が相談にきた。
「○○の商品がはやりそうだという話を、ある勉強会で聞きました。弊社でも検討してみる価値はあると思うのですが、どうですか?」
「本当にそれははやるのか。今は景気が良くないし、あまり新しいことをやる時期でもないだろう。見合わせたほうがいい」
「でも……」
QさんもZ君も落胆して、席に戻っていった。
リスクを取りたがらない
日本の経済が停滞する中で、リスクを取りたくない、新しいことにチャレンジしたくないという人が多いと聞く。わたしは多くの管理職の方々に接する機会があるが、彼らを見ると、「きちんとやる」ということにはとても長けているのだが、何かに挑戦しようという気持ちが足りない傾向がある。何かをやって失敗したらいやだ、責任を取りたくないということもあるのだろうと思う。自分の職務については真面目に頑張っているのだが、突き抜けるような発想ができない人が多い。良い係長、良い課長、良い部長でいようとするのだが、実際には係長、課長、部長に求められていることはそれぞれ異なるはずである。それに気づかずにまずは「きちんとやる」ということに注力してしまう。
自分を振り返って、次のような言動をしていないだろうか。
- 「~すべきだ」
- 「昔はこうだった」
- 「僕には理解できない」
- 「そういうやり方はみんなが反対している」
- 相手を決めつける顔つきをする、雰囲気を出す
当てはまると思う節があるだろうか。
「~すべきだ」「昔はこうだった」ということを発言した時点で、思考はそこで停止し、前に進むことができない。そして「僕には理解できない」「そういうやり方はみんなが反対している」という発言は、相手に対してまったく理解を示さず「だめだ」と烙印を押すことになる。また、言葉だけではなく、相手を決めつける顔つきや雰囲気を出すことで、部下のやる気をまったくそいでしまっているのである。
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