閉そく感を打破する思考を持つにはどうすればいいのだろうか。
第1に、「〜しよう」という発言を増やすように心がけることである。すべてに対して「〜しよう」というのはなかなか難しいが、少しでも可能性があるのであれば、「やってみる」ことを推奨してほしい。仮にそのままではむずかしい場合は、どんなことをすればできるのか、いっしょに考えてほしい。何かにつけて「ダメだ」と言っていると、部下はやる気をなくし、提案をしても無駄だと思うようになる。
第2に、休憩することである。閉そく感の原因の1つに、みんなが「疲れている」ということがあると考えている。疲れていては、いい発想もできないし、新しいアイデアも浮かんでこない。睡眠はすべての源である。日本人の平均睡眠時間は7時間で、これは世界の国々と比較してもかなり低い部類に入るという。常に睡眠不足の状態ではパフォーマンスは上がるはずがない。もし環境が許すならば、昼寝をしてもよいだろう。昼寝をすることで、30%能率が上がるというデータがあるそうだ。また、昼寝のうたたねや眠りに入るときに、シータ波が発生し、この波長は、人間のインスピレーションやひらめきを促進する効果があるといわれている。寝ている間に、いろいろなアイデアが生まれたりするのである。
第3に、普段とは違うことをしてみることをお勧めしたい。ずっと机に座っている人ならば少し外に出てみる、いつもは食べないようなものを食べてみるなど。また、通勤経路を変えてみるのもいいだろう。満員電車に揺られ、毎日通勤するということはわたしたちの生活に大きなストレスに与えている。それを少し変えてみるだけで、気分転換にもなるし、新しい発見ができたりする。1つ前の駅で降りて歩いてみるということもいいかもしれない。いつもとは違う町並みを見ることで、新しい発想が生まれたり、新しい発見が得られたりする。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
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明治学院大学 経済学部准教授