ネットワーキングからネットワールディングへ。成功のための人間関係を築き、新たなチャンスを生み出す。
この記事は、洋書配信サービス「エグゼクティブブックサマリー」から記事提供を受け、抜粋を掲載したものです。サービスを運営するストラテジィエレメントのコンサルタント、鬼塚俊宏氏が中心となり、独自の視点で解説します。
この要約書から学べること
著者のメリッサ・ジョバニョーリとジョスリン・カーター・ミラーは、本書において、「ネットワールディング」という、人間関係をビジネスに結びつける新しい考え方について解説しています。ネットワールディングとは、名刺交換会に参加するような短期的な自己の利益ではなく、特定の目的を持った人と、その目的を共有しながら、もっと長期的に相互利益を得るための人間関係を築く画期的な方法です。
分かりやすく言うなら、ソーシャルネットワークの「Facebook ページ」(以前「ファンページ」という名称だった機能。)をリアル世界で行うようなイメージです。本書ではそんな新しい人脈構築と人脈活用のテクニックを学ぶことができます。普段から、より有意義で生産的な人間関係を構築し、楽しみや利益、目的を共有し、達成したいと考えている、全ての人に勧める1冊です。
「ネットワールディング」という言葉を聞いたことがありますか? 初耳という人が大多数なのではないでしょうか? 本著では、この「ネットワールディング」と対比する形で、われわれにはごく一般となった「ネットワーキング」との違いを述べながら、人間関係構築のノウハウについて言及をしています。
ITの普及、いや、今となってはすでに死語ともなってしまったWEB2.0の普及によって、ネットを使った相互交流を「ネットワーキング」という言葉を用いて代用しているところから、ネットワーキング=ITをつかった相互交流という意味合いで使われることが一般化しています。
ただ、「ネットワーキング」普及の背景には、コストがかからず、匿名での利用も可能というところから、非常に気軽に参加できるという利点もありますが、それゆえに非常に希薄な、名前だけ知っているというだけになる可能性も高く、それを介して知り合っても限りなくバーチャルな関係になってしまっています。
最近では、こうしたネットワークの中でもビジネスチャンスを構築するノウハウ本が多数出版されていますが、はたして本当にそれが有効活用できるかどうかという点では疑問です。
本著においては、ITを利用しているかどうかは特に言及はしていませんが、確かに、ネットワーキングそのものは古くからある名刺交換レベルのものでは何の役に立たないことを明確にしたうえで、さらに人間関係を構築することによるビジネスの成功ノウハウを「ネットワールディング」として、紹介しています。
人間関係から効率的にビジネスを構築する「ネットワールディング」について、本書から学んでいきましょう。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授