最初の数秒だけでは完成しない。一歩進むと見えてくるのが永続的なその人の印象ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(1/2 ページ)

「見た目に気をつかうこと」で仕事もうまくいく。能力や自信を見た目につなげ、ビジネスシーンで自分の価値を高めるための演出法とは。

» 2011年04月21日 07時00分 公開
[山川 碧子,ITmedia]
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最初の5秒+その後の4分が人間関係を築くカギ

 「第一印象は○秒で決まる!」――さまざまな説がありますが、さて、第一印象はどれくらいで決まるのか? わたしの答えは、最初の5秒+その後の4分。「4分5秒で決まる」と考えています。本書のタイトルにある「4分5秒」は、第一印象が決まるまでの時間を指しています。

『4分5秒で話は決まる』

 現在、わたしはイメージコンサルタントとして活動しています。日本ではまだまだ認知度が高くない職業ですが、イメージコンサルティングとは、「その人の能力や自信を見た目につなげること」と、定義しています。それは、流行の洋服を格好良く着こなすためのテクニックではなく、ビジネスシーンで自分の価値を高めるための演出法。その人のポジションや目的に合った服装から身だしなみ、立ち居振る舞い、コミュニケーションを総合的に考えて、その人の能力や自信が第三者に的確に伝わるための具体的なアドバイスをする役割を担っています。

 ここ数年、ビジネスシーンでも第一印象の重要性が広く知られるようになりました。とはいえ「第一印象を良くすること」は、「服装やヘアスタイルなどの見た目を良くすること」と、まったくイコールである、と考えている人も多いようです。

 ですが、わたしが今まで経験してきたコンサルティング、セミナーに参加した皆さんと、直接、接してきた様子から、確信を得たのは、「見た目を良くするだけでは、第一印象は完成しない」、ということです。第一印象は、初めて会ってパッと見たときの5秒の直感的な印象と、その後に続く、しぐさや会話といった4分のコミュニケーションによって作られます。その4分5秒のやりとりが相手の脳裏に強烈にインプットされ、その後、人の印象として長く続いていくものなのです。

 そもそも第一印象はどのように決まるのか、それを良くするためには何をどうすればいいのか? そんな疑問を持ちながら、教えてくれる人も機会もないというのが多くのビジネスパーソンの現状です。そうした人に向けて、好ましい第一印象を得るための具体策を伝え、ビジネスをはじめとした人間関係を良好にしてほしいという思いが、この本を書いたきっかけです。

 本書では、どのように第一印象が決められていくか、相手により良い印象を残すためにはどのようなことができるか、好感度を高める服装の基本、しぐさ、立ち居振る舞いのポイントなど、経験を踏まえた実践的な内容としてまとめてみました。

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