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» 2012年01月25日 08時05分 公開

「良いチーム」は機能しない海外ベストセラーに学ぶ、もう1つのビジネス視点(3/4 ページ)

[エグゼクティブブックサマリー]
エグゼクティブブックサマリー

どう猛なチームは、過剰なまでに激しく業務に集中する

 どう猛なチームは、業務の遂行に過剰に力を注ぎ込みます。人間関係を無視し、効率だけを重要視します。このようなチームは過剰に「良いチーム」になることを避けますが、時にはそれが行き過ぎることがあります。その為、チーム発展段階の「混乱期」から抜け出せなくなる恐れがあります。これは業績を伸ばすためには、良いこととは言えません。

 チームのどう猛さを保つため、管理者やチームリーダーは、チームメンバーが業務に没頭し続けるよう仕向けます。残念なことに、それでは人間関係が犠牲になり、チームの最も好ましくない行動や価値観を強めてしまうことになりかねません。どう猛な管理者は、チームメンバーへ意見することと褒めることとのバランスを取らずに、メンバーの過ちばかりに気を取られてしまいますが、これは間違ったことです。さらに、チームの責務について論じることはあっても、その他の問題については話そうとしません。

 どう猛さが染みついているチームメンバーは、個人の可能性を弱め、業務だけにエネルギーを注いでしまいます。どう猛なチームに見られるメンバーの特性は以下の通りです。

どう猛なチームの特性を知る!

 ・ピースメーカー:対立に効果的に対処する方法を知らない

 ・チャンピオン:遅れたくないため、意見がまとまらないことを憂慮するあまり、口論を引き起こしてしまう

 ・完ぺき主義者:チームが業務を遂行するために質を犠牲にした時、腹を立てる

 ・エナジャイザー:状況が不利な場合、あまり勝負に出ない

 ・保護者:リスクを冒すより安全圏に居たがるため、いかなる行動にも疑問を持たない

 ・オブザーバー:誰かの味方をするより静観する

 ・個人主義者:個性的でいたいと思っているが、チームに反抗することはない

 ・アチーバー:成功するために必死に努力するが、あまり沢山の仕事を引き受けることはない

 ・ヘルパー:メンバーを助けたいと思っているが、物事がうまく行かなくなると責任転嫁する

 アグレッシブに結果のみを求めることは決して悪いことだとは思いません。 結果重視の企業体、特にアウトソーシングの人材が一つの案件のみを扱うために結成されたチームであればそれでも良いかもしれません。しかし、チームそのものを継続的に向上させていくということであれば話は別です。 継続的な価値観を求めているチームがそうしたどう猛なチームとして見られるかどうかは必ず見極めていかねばならないことでしょう。

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