時間に追われているというそこのあなた、わたしたちは仲間です。みんな、時間が足りなくて苦しんでいます。生産性が高い人ともたもたして先に進められない人との違いは、持っている時間の量ではありません。限られた時間の中で与えられたタスクに捧げることのできる、高度に集中されたエネルギーの量です。
とてつもなく忙しい人は、思いつきで予定のすべてを完全に立て直すことはできませんが、1時間だけ雑音を遮断し、1つのプロジェクトに集中することはできます。この1時間を「クリティカル・パワー・アワー(最大限力を注ぐ時間)」と呼びます。まず、「最大限力を注ぐ1時間」で次の7つの質問に答えることで、自分の求める変化に焦点を当て、その後に続く「最大限力を注ぐ時間」の土台を作って下さい。
「最大限を注ぐ時間」の土台をつくる質問とは?
1、変える必要のあるものは何ですか? 具体的かつ、はっきりとさせて下さい。
2、その変化の内容はどのようなものですか? 批判的に考えて下さい。
3、他に考えられる解決策にはどのようなものがありますか? 創造的に考えて下さい。
4、次はどのような手段を取るべきですか? 紙に書き、それぞれに対し期限を設定して下さい。
5、変化を起こすプロセスを始めるに当たり、予定が立てられる最初の行動とはどのようなものですか?
6、進捗はどのように評価するつもりですか? 結果と予定を比べて下さい。
7、求める変化を起こせた時、どのように自分に褒美を与えるつもりですか?
誰もが批判的そして創造的に考える力を持っています。自分のその力を認めて下さい。「最大限力を注ぐ時間」の使い方をこの2種類の考え方を使って決めることで、自分の精神的能力を引き出す訓練になります。「批判的に考える」とは、質問し、あらゆる議論を検証し、感情ではなく事実に基づいて裏付けをすることです。
「創造的に考える」とは、脳を論理的なルールから解放し、新しい視点からものごとを見ることです。創造力を刺激する訓練を試して下さい。例えば、古い雑誌の写真を切り抜いてコラージュを作ったり、自分が称賛する意見を持った人との会話を想像したり、あるいは、おもちゃのブロックを使って自分の抱える問題のイメージの模型を作り、そこからどのような解決策が浮かび上がるか想像したりするなどの訓練が考えられます。
できているかできていないかではなく、まずは客観的に今の自分を見つめてみる事です。この7項目に答え、それを後でレビューすることで問題が見えてくるでしょう。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授