情報をどのように生かし、どんな情報を流すかによって人に与える影響とそれに伴う将来を大きく変えていく。
この記事は、洋書配信サービス「エグゼクティブブックサマリー」から記事提供を受け、抜粋を掲載したものです。サービスを運営するストラテジィエレメントのコンサルタント、鬼塚俊宏氏が中心となり、独自の視点で解説します。
この要約書から学べること
マイクロソフト社の戦略家であるブルーノ・アジザとジョイ・フィッツは、「技術」と「理論的思考」の両方を手にする方法を教えてくれます。その両方を手にするために、企業は信頼できるデータを配信し、厳密に分析し、堅実に計画を立てる上で役に立つ実用的なツールを生み出しました。従業員に企業のデータを完全に管理する権限を与えない限り、企業は成功することはできないと主張しています。
ここでいうデータとは、従業員が自主的に判断し、企業の全体的な目標を達成するために必要なものです。著者の情熱と知識はどのページからも伝わって来ますが、もっと厳密に編集すればより質の高い読み物になったかもしれません。また、優れた本ではありますが、時によっては内容が重すぎるきらいがあります。本書は日常的にデータに携わる人向けに書かれた一冊です。経営者、管理者、アナリスト、そしてIT専門家にお薦めします。
歴史上どの時代においても、情報ほど人間の運命を左右したものはありません。戦争においてもビジネスにおいても、入手した情報をどのように生かし、どんな情報を流すかによって人に与える影響とそれに伴う将来を大きく変えていきます。過去におけるアナログの時代、情報統制はそれほど難しいことではありませんでした。
しかしながら、今の時代、IT の普及によりとあらゆる情報が世の中には飛び交っています。世界の裏側に存在する情報もウェブを通じて瞬時に入手でき、また情報の発信も簡単になりました。しかし、ウェブ上の情報は、その内容に対する統制は全くされていないに等しいのが現状です。それ故に、必要な情報と不必要な情報、そして、真実と嘘を、各自で判断して、データ化しておくことが必須になります。
組織であれば、そうしたデータを整理し、全員で共有することで可視性を高めることが可能でしょう。それができた組織は結果として、組織の目標を全員で常に認識し同じ方向に向けて歩いていくことにつながるでしょう。また、情報とは刻々とアップデートされるものです。そうしたものをいち早く入手して、データベース化していくこともまた、必要不可欠といえることです。
本書「データを管理してパフォーマンスを高める」では、誰もが重要と感じながらも、どのようにデータを管理、活用することで、組織のパフォーマンス向上につなげることができるかと苦悩している方にむけて、簡単にできるノウハウを教えてくれます。組織運営の基礎となるものが「データ」です。
営業、マーケティング、そして人事総務、経理に至るまで、「データ」がなければ、何も動かしていくことはできないことは誰もが知ることです。そうしたデータをいかに管理して、活用していくのか?それを知り、実際に運用していくための手引書が本書です。経営者や管理職のみならず、組織のなかで活動するすべての人に一読いただきたい書と言えます。ではどんな内容なのか、早速、見ていきましょう。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
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株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授