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» 2012年03月21日 08時00分 公開

データを管理してパフォーマンスを高める海外ベストセラーに学ぶ、もう1つのビジネス視点(2/2 ページ)

[エグゼクティブブックサマリー]
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パフォーマンス管理

 パフォーマンス管理は、組織のパフォーマンスを向上させるためにデータと意思決定の仕組みを適切に組み合わせることから始まります。正しく組み合わせるには、規律と戦略的思考が必要です。しかし、素晴らしい戦略を立てるだけでは十分ではありません。他社をしのぐには、その戦略を実行に移さなければなりません。

 しかし、戦略の実行となると、数多くの要素がその道を妨害します。例えば、従業員のほとんどが企業の戦略を本当に理解していないということがあるかもしれません。これは実際に起こり得ることです。さらに、経営陣がバックアップしてくれる、または、自分の戦略的目標に直接結び付くような予算が組まれるという保証がどこにもない場合も考えられます。

 もしこのような混乱した状況が数多く発生してしまうと、戦略を実行する人間は戦略的意図に合わない戦術を使用してしまう可能性があります。さらに深刻になると、戦略計画に背いてしまう可能性すら考えられます。しかし、確かなデータに基づいたパフォーマンス管理を行えば、次の6つの効果がもたらされます。それによって混乱を取り除き、理解を生み出し、従業員が意図した戦略を確実に実行するよう促すことができます。

パフォーマンス管理で得られる6つの効果とは?

 (1)情報を使うことで可視性を高め、何が本当に起こっているのか、そして、どのように意味のある改善をもたらすのかを示すことができる

 (2)当て推量を止めさせ、データに基づいた決断を下させることで、従業員に「直感」で動くことを止めさせることができる

 (3)根拠のない仮定の代わりに正しさを証明された情報を使うことで、組織は成功のための計画を立てることができる

 (4)行動と組織が進むべき方向性を組み合わせることで、戦略に基づいて物事を進めることができる

(5)競合社に対して自分の会社がどの位置にいるのか捕えることで、競争に勝つ力を得ることができる

(6)従業員全員が確かなデータを十分に得てから決断を下すよう手助けすることで、「パフォーマンス文化」を促進することができる

 データはただ単に「管理すれば良い」というものではありません。その内容によっては最高のパフォーマンスを発揮することもあれば、組織内に大混乱を招き入れるものでもあるわけです。 組織の中でそのデータをどのように戦略的に活用するか? つまり、その内容に基づき組織の中の人間がどのように行動させていくかを考えたデータを活用していく必要があります。

著者紹介

ブルーノ・アジザは、マイクロソフト社のビジネスインテリジェンス事業部の分析およびビジネスプラットフォーム・マーケティングのグローバル責任者です。ジョイ・フィッツは、パフォーマンス管理コンサルタントです。マイクロソフト社のインフォメーションワーカー戦略に従事しています。


プロフィール:鬼塚俊宏ストラテジィエレメント社長

鬼塚俊宏氏

経営コンサルタント(ビジネスモデルコンサルタント・セールスコピーライター)。経営コンサルタントとして、上場企業から個人プロフェッショナルまで、420社以上(1400案件以上)の企業経営を支援。特に集客モデルの構築とビジネスモデルプロデュースを得意とする。またセールスコピーライターという肩書も持ち、そのライティングスキルを生かしたマーケティング施策は、多くの企業を「高収益企業」へと変貌させてきた。


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