企業が危機に陥ったとき、それを克服してさらに強い力を手に入れるには。自社の強みと弱みを客観的に把握し、有事の際に冷静な対応と困難を克服するエネルギー、知恵を身に付けることが最大の防御策である。
この記事は、洋書配信サービス「エグゼクティブブックサマリー」から記事提供を受け、抜粋を掲載したものです。サービスを運営するストラテジィエレメントのコンサルタント、鬼塚俊宏氏が中心となり、独自の視点で解説します。
この要約書から学べること
必要不可欠な部品を製造する主要サプライヤーの製造工場が火災で焼失してしまいました。遠方の請負業者の通信ケーブルが事故で途切れてしまい、自分の会社の情報システム全体がシャットダウンしてしまいました。労働者のストライキで港が閉鎖され、会社の製品が何週間も海上にとどまることになってしまいました。
これまでこのようなシナリオはいずれも企業に打撃を与えて来ました。しかし、同時多発テロ以降、テロによって危機のレベルはこれまでにないほど高まっています。あなたの組織はそれに対抗する準備を整えていますか? サプライチェーンの国際的専門家であるヨシ・シェフィは、企業の脆弱さのレベルを判定する方法と、打撃を受けた時にそこから立ち直る力を得る方法を教えてくれています。大惨事に備えたいと願う全ての経営者に本書をお勧めします。
今、企業の平均寿命はどれくらいなのでしょうか? あるメディアによると本当に元気でいるのは最初の10年……さらに優良企業でも30年程度だそうです。もちろん、何百年も続く老舗もあれば、わずか数カ月で倒れてしまう企業もあります。また、自然な推移ばかりではありません。何らかの事故や事件に巻き込まれ、突然死ということも無きにしもあらずでしょう。
特に未来予測が、非常に困難になっている今の時代だからこそ、何かあっても対応できるようにすることが望まれるわけで、有事の際に冷静に対応して困難を克服出来るだけのエネルギーと知恵を身につけることが最大の防御策とも言えます。
また、外部からの災難だけが会社を傾かせるわけではありません。例えば、社内でのちょっとしたシステムの不具合が火種になって大きく燃え上がることもしばしばです。一番恐ろしいことは上手く回っていたと思える業務のそうしたほころびに気がつかないことなのです。では、そうした事から会社を守り、より強い企業にするためには何をしたらよいのでしょうか?
この書では、企業が危機に陥ったとき、それを克服してさらに強い力を手に入れる方法について実例をあげながら、紹介をしています。自分の会社の強みと弱み……それを客観的に把握して日々の中で危機管理をすることが必要と言えるのではないでしょうか?
Copyright© 2014 エグゼクティブブックサマリー All Rights Reserved.
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上
早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授