従業員は労働時間の4分の1、あるいは一日に2時間を同僚との些細な争いに費やしているという。社内のいざこざを少なくして、仕事の効率を上げるには、パターン別にコミュニケーションを取る必要がある。
この記事は、洋書配信サービス「エグゼクティブブックサマリー」から記事提供を受け、抜粋を掲載したものです。サービスを運営するストラテジィエレメントのコンサルタント、鬼塚俊宏氏が中心となり、独自の視点で解説します。
この要約書から学べること
今日は新しい職場での初日です。あなたは新しい仕事仲間と初めて顔を合わせます。あなたは握手をし、アイコンタクトを取り、にこやかにほほ笑みます。しかし、なぜか直感的に、その中の1人か2人を気に入らないと感じます。彼らといると不快な気持になります。このような経験をしたことがあると思いますが、なぜ、名前すら知らない相手をこのように判断することができるのでしょう?
療法士でありリーダーシップの専門家であるシルビア・ラフェアは、職場での争いの種は、家庭環境から生まれると考えています。彼女は、子ども時代に形づくられた行動と家族との関係性によって、潜在意識に働きかける期待が生み出され、知らない人を含めた他人にそれを無意識的に投影していると仮定しています。そして、自分の育ちを理解することは、職場の争いを避け、解決するための要だと主張しています。ラフェアの手法は全ての人の共感を呼ぶものではないかもしれませんが、職場の争いや終わりの無い破壊的サイクルを避けたいと願う、管理者、従業員にお勧めします。
うまく仕事をこなしていこう! そう思いながら日々努力をしているのにもかかわらず、うまくいかない事はありませんか? もちろん、そこにさまざまな障害が発生してくることは仕方のないことだと思います。また、なぜうまく行かないのか? その原因が明確になっているのであればその改善策を取ることもカンタンだと思います。問題なのが、その理由に心当たりがないということです。良かれと思ってやっていたことが全く異なる方向に進んでしまったりすることもよくあることです。
仕事とは多くの場合、自分1人ではなく、従業員やビジネスパートナー、同僚との協働で行うことがほとんどでしょう。自分1人で行う場合とは異なり、誰か相手と一緒に何かをするということはその人と意思を統一し、同じ方向を向いて進まねば決してゴールにはたどり着きません。同じ様な方向を向いて進んでいるように思えても、実際にはそのスピードや進めかたが異なっていればそれもまた同じ事になってしまいます。大切なのは、「コミュニケーションの取り方」であるとはよく言われることですが、では、そうした事を確実に防止するコミュニケーションとは具体的にどういうものなのでしょうか?
本書、「仕事に持ち込んではいけない行動パターン」では、職場における従業員(スタッフ)の行動タイプを分析し、それぞれのタイプに相当する人とどのようなコミュニケーションを取るかによって、社内に障害を少なくし仕事をすることができるかが明記されています。
そのためには自分自身の発想や行動も変えていかねばならないのですが、では、具体的にどのようにしていくことが良いとされているのでしょうか? 順番に見ていきましょう。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
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明治学院大学 経済学部准教授