さまざまな「幸せになるための訓練」を毎日行うことで、幸せになるための行動習慣を身につけることができるという。
この記事は、洋書配信サービス「エグゼクティブブックサマリー」から記事提供を受け、抜粋を掲載したものです。サービスを運営するストラテジィエレメントのコンサルタント、鬼塚俊宏氏が中心となり、独自の視点で解説します。
この要約書から学べること
歌手のボビー・マクファーリンが1988年にリリースした「ドント・ウォーリー・ビー・ハッピー」はメガヒットを記録しました。この踊りだしそうなほど陽気でハッピーな曲は世界中を駆け巡り、リスナーを魔法のように元気づけました。もしこの歌詞のように簡単に幸せになれるのなら、どんなにいいでしょう。実際、幸せになるにはかなりの取り組みと努力を要します。
しかし、心理学者のソニア・リュボミラスキーは、幸せは、例え宇宙一不幸な人でも、必ず手に入れられるものだと保証しています。リュボミラスキーは、効果の実証された心理学的戦略をいくつか紹介し、真面目に取り組めば効く理由を説明しています。
彼女の提案する気持ちを高めてくれるテクニックを心に留め、実行し、自分の人生の幸福度を高めてください。マクファーリンの曲を聞いて元気になれる人もなれない人も、リュボミラスキーの科学的な幸福誘導テクニックを試してみることをお薦めします。心配しないで、幸せになりましょう。きっと効果があるはずです。
「幸せ」って何でしょうか? 特に現代においてはライフスタイルや、価値観が多様化して、「幸せ」についての概念も人それぞれで大きく変わりました。日本においても、バブルの頃は、良い学校に行き良い会社に勤めて、安定した生活を送ることが、幸せの基準と考えられていた時代もありましたが、それはもはや過去のことです。
そもそも「幸せ」とは人それぞれの価値による判断でしかありませんが、場合によっては、状況などを知る上であらゆるものと比較してみることも重要です。そのような情報を元に自らがその目標に突き進む意欲を持つことも大切でしょうし、それができる事もまた一つの幸せと判断できると思います。つまり、「幸せ」とはそれぞれの人の心の持ちようと考えられます。
しかしながら、自分が「幸せ」とどうしても考えられない人がいることも事実です。人生は人によってそれぞれの長短がありますが、1度きりであることは間違いありません。そうであるなら、自らの「幸せ」を追求してみる事も良いのではないでしょうか? それこそが幸せであるとも言えると思います。
本書、「幸せでいるための12の生活習慣」では、自分自身が思う「幸せ」をより実感するために、どのような心の持ち方で日々の生活を送ることが大切なのかについて書かれています。人として生きている以上、幸せを追求することも人間の権利であるわけですから、是非、そうした「幸せ」を感じ取れる一つのマニュアルとしてこの書を役立ててみてください。
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明治学院大学 経済学部准教授