ネガティブな感情は押し殺さなくていい――環境やトラブルの荒波をサーフィンのように楽しみながら乗り越える「ライフサーフィン」を、皆さんにご紹介いたします。
こんにちは。竹内義晴と申します。私は「しごとのみらい」というNPO法人を運営し、労働者一人ひとりが仕事の中で抱えているメンタル面やモチベーションに関わる課題の解決や円滑なコミュニケーションのある組織作り、その結果、ビジネスがより良い方向に進み「仕事が楽しくなる」ことを支援する活動をしています。このたび、ITmediaエンタープライズで連載する機会を頂戴しました。どうぞ、よろしくお願いいたします。
この連載のテーマは、先行きが不透明で未来を描きにくいビジネス環境において、ビジネスパーソンが仕事を通じて明るく、前向きに「現代を力強く生きる」ヒントを提供することです。
ビジネス環境は混とんとし、先行きが見えにくい状況が続いています。それ故にさまざまな不安や悩みを抱えている方もいらっしゃるでしょう。
大きな課題が続く中、政治になんとかしてほしい、1日も早く景気がよくなってほしいと誰もが願っています。しかしながら、それはなかなか叶わないということに私たちは気づき始めています。
それならば、誰かが何とかしてくれるのを待つ前に、この「時代の荒波」を楽しんでしまえ! というのがこの連載の趣旨です。イメージはサーフィンにとてもよく似ています。サーフィンはベタ凪(風がそよとも吹かず、海面に波がないこと)では面白くありません。荒波があってこそ楽しいのです。
私たちは誰もが、波が荒れないこと(=安定)を求めています。けれども「本当の安定」とは、荒波を柔軟に乗りこなすこと、それを楽しめることだと私は思います。この連載が、不安定な現代社会を安定した心で歩んでいくための一助になれば幸いです。
荒波を「サーフィンを楽しむ最高の状態」と見るか、「不安定な状態」と見るかは人それぞれです。物事は捉え方によって解釈が大きく変わりますので、同じ状況ならば前向きに捉えたいと多くの人が思うでしょう。
物事を前向きに捉えることは一般的に「プラス思考」「ポジティブシンキング」などと呼ばれています。
しかし、プラス思考ができる人はそれほど多くはありません。「ピンチはチャンスだ」と頭の中では理解できても、「分かっちゃいるけど……」としっくりこないことはありませんか?
このようなとき、おまじないのように「ピンチはチャンスだ」と唱えるよりも、「これは、いい機会かもしれない」と、腑に落ちる感覚が欲しいと思いませんか。そこで今回は、「物事の解釈を前向きに変える3ステップ」についてお話ししましょう。その3ステップとは
です。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授