職場でも家庭でもやるべきことを山と抱える40代が、最も後悔しているテーマは「時間」。人生最大の分かれ道は「時間の使い方」で決まる!
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40代というのは、仕事でいえば、やっと自分の裁量で仕事ができるようになり、自分のやりたかったことや、個性やセンスが発揮できるようになる年回りです。
しかし、自由裁量といいながらも、自分の仕事以上に、部下やチームの力を最大限に発揮させるマネジメント力が求められる年代です。
関係部門や上司との調整も多くなり、上下左右の板バサミ、本人が望むとも望まなくとも、物事をスムーズに進めるためには、社内政治に頭を使わざるを得ないのが40代の特徴といえるでしょう。
一方で、家庭でも40代には大きな変化が起こります。子供は育児から教育に変わり、子育ても一段落したことで仕事に本格的に復帰する女性が多くなるため、夫婦関係も新たな局面へと突入します。共働きが当たり前の時代ですから、仕事一辺倒ではない、家事の分担や家庭マネジメントを上手にできるスキルが一層求められます。
このように職場でも家庭でもやるべきことを山と抱える40代にとって、最も扱うのが難しく、悩みが多いのは時間の使い方です。
私が行った1万人インタビューでは彼らの後悔が40代に集中しているのに驚かされましたが、実は40代という年代に限れば、最も後悔しているテーマこそ「時間」だったのです。
そこで本書では1万人インタビューの「50の後悔リスト」をもとに、こうした時間問題を克服した諸先輩たちはいったいどのような工夫をしていたのかを7つのルールとして分類しました。
うまくいっている先輩たちの具体的なやり方はバラバラですが、解決策のポイントをまとめると、この7つを上手に工夫していることがわかります。
(1)現実に即した作業時間や、自分の持ち時間を正確に見積もる
(2)見えない時間を「色分け」してつかまえ、きちんと計画を立てる
(3)作業時間を区切り、「終わらせ方」を常に意識する
(4)自分にとって本当に重要なことを優先できるように「時間配分」を変える
(5)トレードオフの意識を持って「やめる」「捨てる」「数を絞る」
(6)ゴールを明確にした、抜本的な「プロセス改善」を行う
(7)習慣を手なずけ、パターン化によって生活をシンプルにする
しかし、この7つルールを実践する前に押さえておかなければならない大前提がありますので、まずはそこから紹介しましょう。
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早稲田大学商学学術院教授
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明治学院大学 経済学部准教授