「大きな荷物を持ちながら行動するのは大変」と感じたら、まずは身軽になる。未来のために、今何をするべきか。
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仕事でも生活でも、「なかなか思ったように動けない」という人は少なくないのではないでしょうか。やりたいこともやるべきこともたくさんある。向上心のある人なら、そう考えるのだと思います。
しかし、最近感じるのは、「大きな荷物を持ちながら行動するのは大変」ということです。もっと自分軸で動きたいなら、まずは身軽になること。未来のために、不要なものを捨てて、今をデトックスすることが大事です。
先日『7つの習慣』をモチーフにし『行動力の育て方』(SBクリエイティブ)を刊行しましたが、行動し、前に進み続けていくためには、どこかで、捨てるべきことも出てきます。
ここでは、本当にやるべきことに集中するために目の前のことを取捨選択する方法を紹介します。
私のバイブルに、芸術家・岡本太郎著『自分の中に毒を持て』(青春出版社)があります。この本の中に「年をとるほどに、人生を積み減らすべきだ」という言葉が登場します。
私たちは子どもから大人になり、年を重ねていくにしたがって、出会う人は増え、仕事を請け負い、結婚や子育てなどの責任を引き受けていきます。また経験や知識だけでなく、所有するモノやしがらみも増えていく一方です。
こうした「積み重ねる人生」が当たり前だからこそ、岡本太郎は「"積み減らす人生"を心がけよ」と言ったわけです。
世間や社会の評価軸によらず、自分の感覚だけを信じて作品をつくり、世の中に意見してきた芸術家のこの言葉には、力強い説得力があります。
私は、「3年サイクル」で人生計画をつくっているのですが、3年ごとに新しい自分として、新しい人生のゴールを設定するために、「自分デトックス」というマイルールを持っています。
自分デトックスとは、今の自分を総点検して、「3年後の自分の器」に見合わないものをそぎ落とす作業のことです。
例えば、もしあなたが「3年後には旅行エッセイを出版したい」というゴールを設定したとします。ここでの3年後の器というのは、「旅行エッセイを出版した作家(エッセイスト)」です。その立場にある自分を強く具体的にイメージしながら、今の自分を見渡してみて、「3年後の自分にふさわしくない」と感じるものをデトックスするのです。「自分デトックス」と名づけているくらいなので、捨てるのはモノにとどまりません。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
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株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授