都心近郊で10km飛ばせる“ドローン開発の集積地”開設ドローン(2/2 ページ)

» 2017年12月01日 07時00分 公開
[西坂真人MONOist]
前のページへ 1|2       

入居すれば校庭を無料で利用可能

 中学校の教室をリノベーションして設けられたラボスペースは月額40万円で利用できる。工作機械の設置も可能な他、監視カメラの設置や警備会社への警備委託などセキュリティ面を高めた。入居者は広さ1万379m2の広い校庭を飛行エリアとして無料で利用できる他、グラウンドや河川上空も月12時間まで無料となる。12時間を超えた際の利用料金もグラウンドが1時間3000円、河川上空と体育館が1時間5000円とビジター利用に比べて半額となっている。

photo 教室をリノベーションして設けられたラボスペース
photo 雨天でも利用できる旧体育館

 「建築業界や農業など、人手不足の解決策としてドローンが期待されているが、日本は飛ばせないエリアが多かった。中国やフランスなどは、研究開発したらすぐその場で何十kmも飛ばせるドローンフィールドが存在する。われわれはこの河内町でドローンに関わる人、モノ、情報、技術を集積した場所を作っていきたい」(アイ・ロボティクスの安藤嘉康社長)。

photo アイ・ロボティクスの安藤嘉康社長

 今後はドローン操縦士/技術者の育成や産業別研修プログラムなどを実施する「ドローンスクール」やスタートアップ/ベンチャーの育成を支援する「ドローン・ファーム」、ドローンの操縦/技術コンテスト、ドローン関連の国際会議などを計画しているという。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia エグゼクティブのご案内

「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上

アドバイザリーボード

根来龍之

早稲田大学商学学術院教授

根来龍之

小尾敏夫

早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授

小尾敏夫

郡山史郎

株式会社CEAFOM 代表取締役社長

郡山史郎

西野弘

株式会社プロシード 代表取締役

西野弘

森田正隆

明治学院大学 経済学部准教授

森田正隆