ニュース
» 2019年05月29日 07時12分 公開

デジタル化で根底から変わる物流業界、次なるGAFAは? (2/2)

[浅井英二,ITmedia]
前のページへ 1|2       

荷主が新たな物流ビジネスにチャレンジ

 一部大手を除き、物流会社の動きが鈍い中、荷主であるメーカーが、新しい物流ビジネスに挑もうと検討を始めている。深刻な人手不足から「このままでは商品を顧客に届けられなくなる」と危機感を抱いているからだ。

 物流の装置産業化は、個社が抱えている物流機能を外部化しやすくなるということでもあり、先手を打ってチャレンジすることで、特定の業界・業種において物流プラットフォーマーの地位を獲得する機会も広がる。複数のメーカーの商品を同じ物流センターに保管し、納品先まで同じトラックで配送すれば、効率化や品質向上を図ることができるし、調達・生産から小売・消費までのサプライチェーン全体をつなぎ、物流の情報もつなぐことで最適化も実現しやすくなる。リアルタイムで最前線の情報がつかめれば、顧客を起点としたデマンドチェーンを構築することもできる。

 「iPhoneも音楽プレーヤーに通信機能を搭載したらどうなるかが出発点。ここまで世界を変えるとは想定されていなかったはず。まずは、物流に課題があると感じていれば、拠点をデジタル化して見える化を図ることから試してみるべきだ」と小野塚氏。

 物流はほとんどの企業でコストセンターとみられているが、デジタルテクノロジーをうまく活用することで利益を生むプロフィットセンターへと変革できる。アスクルのようにAIやロボティクスで高度に自動化された物流設備とデータ基盤を外部に提供するオープンな物流プラットフォームの取り組みも始まっている。

 「経済の血脈ともいわれる物流を、ITと同じようにGAFAのような海外勢に牛耳られるのは避けなければならない。Amazonのように囲い込む戦略ではなく、日本企業らしい戦い方はあるはずだ」(小野塚氏)

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia エグゼクティブのご案内

「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上

アドバイザリーボード

早稲田大学商学学術院教授

根来龍之

早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授

小尾敏夫

株式会社CEAFOM 代表取締役社長

郡山史郎

株式会社プロシード 代表取締役

西野弘

明治学院大学 経済学部准教授

森田正隆