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» 2020年04月02日 07時02分 公開

ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術:「上司」としての、その立ち振る舞い、OKかNGか (1/2)

部下たちを変えようとする前に、まず「上司」の自分から変えてみませんか?

[柴田励司,ITmedia]

 この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。


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 そこの「上司」のあなた、毎日、思い悩むことがたくさんありますよね。

 パフォーマンスに難がある部下のことが気になってしょうがない。冷静に改善してほしいことを伝えたつもりだが、分かってもらったのかどうかは定かではない。自分との関係もなんだかギクシャクしてきた。そんな様子を他の部下たちはどう見ているのだろう。チームの人間関係を良好にしたいのだが、なかなかうまくいかない。次世代のエースもここのところ覇気がない。転職でも考えているんだろうか……、どうすれば部下たちは期待通りに動いてくれるのだろうか?……こんな感じではないですか?

 部下たちを変えようとする前に、まず「上司」の自分から変えてみませんか?

 研修や書籍を通じて上司たるもの、どうすべきかの知識はあるでしょう。しかし、現実的には過去において自分の上司だった人のやり方がベースになっているはずです。それが身に染みているからです。かつての上司の良かったこと、悪かったことを自分なりに改善し実践している、それが、あなたの上司としての立ち居振る舞いになっているはずです。

 ところが、部下からするとまったく尊敬できない行動や態度に映っていることも少なくありません。尊敬できないくらいならまだマシなほうで、なかにはパワハラやモラハラと受け止められてしまうこともあります。

 それが原因で会社を辞めてしまう部下もいます。部下の多くは退職時に辞める本当の理由を言いませんから、その上司はいつまでたっても自分のやり方がまずいことに気付きません。残念です。

 解決策はただ1つ。かつて多くの上司が“当たり前”だと思ってやっていたことでも、部下たちの目線から見直して、今の時代に合わないことは止めていくことです。かつてはそれでうまく回っていたこと、または部下のためによかれと思ってやっていたことが、現在はまるで逆効果という事例がたくさん見受けられます。まずはこれらを1つずつ止めるだけで、相当の効果があります。

 部下に動機づけをし、かつ部下が活躍できる環境を整える。上司と部下の関係がある限り、この本質は変わりません。しかしながら、表面的な行動は変わります。時代性、社会環境の違いが反映されます。そこを意識して、自分の行動が部下の目にどのように映っているかを意識してみませんか。

 以下は、止めるべき「上司の当たり前」のチェックリストです。思い当たる行動がいくつありますか。

1、部下に人格があることを忘れている

2、部下の時間を奪ってしまう

3、口先だけでラクに仕事をしてしまう

4、勉強していない

5、言っていることとやっていることが違う

6、今、決めなくてもいいと思ってしまう

7、余裕のない表情をしてしまう

8、「経験」に頼ってしまう

9、つい余計なひと言を言ってしまう

10、相手の波長を無視して話してしまう

11、部下の前で周囲の批判をしてしまう

12、話をしている時の自分の表情に無頓着

13、曖昧な表現でごまかしてしまう

14、怒りに任せて話してしまう

15、自分と気の合わない人を外す

16、話しかけにくい雰囲気を出してしまう

17、自分のことばかり優先してしまう

18、部下の陰口を知っていながら放置する

19、仕事の内容をきちんと伝えない

20、自分を売り込もうとしてしまう

21、部下へのダメ出しが主な仕事になっている

22、仕事がデキないというレッテルを貼ってしまう

23、よかれと思って指摘し過ぎてしまう

24、勝手に期待して、勝手に失望している

25、上司に従順な部下を評価してしまう

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