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» 2021年04月15日 07時08分 公開

話すも聞くも議論するのも、結論と根拠のピラミッドでやってみようビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(1/2 ページ)

話を聞くや議論するなど、コミュニケーション全般は同じ「結論と根拠のピラミッド」で考えることができる。その方法とは。

[伊藤羊一,ITmedia]

 この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。


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『1分で話せ2【超実践編】』

 2018年に出版しました拙著「1分で話せ」は、おかげさまで、電子版含め50万部を超えるヒットとなりました。読者に、心から感謝します。一人でも多くの人が「伝える」「話す」を楽しめることができたらいいな、と考えています。

 さて、3月に「1分で話せ」の続編となる「1分で話せ2 超実践編」を出版しました。「1分で話せ」は「考えて伝える極意」について述べてきたものですが、「1分で話せ2」は、その復習を行うとともに、「話を聞く」や「議論する」など、広くコミュニケーション全般をカバーするものです。基本、全ては同じ「結論と根拠のピラミッド」で考える、というものです。今回は、その「結論と根拠のピラミッドでコミュニケーションを捉え、実行する」やり方につき、説明します。

1、結論と根拠のピラミッドとは

 「結論と根拠のピラミッド」とはなんでしょうか。これは、ロジカルシンキング(論理思考)の本には必ず出てくる「考え方の基本フォーマット」で、考えの骨組みを、結論と根拠3つくらいにまとめてみよう、とするものです。結論の下に、根拠が3つくらい並ぶので、三角形、すなわちピラミッドのような形になる、ということです。

 仕事や生活におけるコミュニケーションは、大抵、このピラミッドで成り立っています。例えば、「牛丼のY家は最高だ!」という結論があるとしたら、そこには必ず根拠がありますよね。「早い、安い、うまい」から、というものです。「早い、安い、うまい」から「牛丼のY家は最高だ!」ということです。

 他の例では「ある企画を実行したい!」という結論があります。皆さんも社長やリーダーに提案することがあるでしょう。その時、「私がやりたいから」では話は通りません。根拠が必要となるわけです。「この企画は、売上が上がり、利益率も高く、しかも話題になり未来につながるからやりたい」という形です。根拠は3つではない場合もあるかもしれませんが、ひとまず「3つ考える」という癖をつけ、考えるトレーニングをしてみてください。

 そして根拠の下には、その根拠を説明する事例を加えてみてください。例えば「この企画をやりたい―売上が上がるから―○○億円くらいが期待できる」という形です。そうすると、「結論―根拠―事例」という3段のピラミッドになります。これが基本で、これをささっと考えてみましょう。まず、「1分で話せ」で書いた「人に伝える」時は、このピラミッドを相手に伝えれば、相手は理解しやすい、ということです。

結論と根拠、事例のピラミッド

2、コミュニケーションに活用する(聞く時)

 このピラミッドは、話す時だけでなく、話を聞く時にも活用できます。

 話し手は、意識してピラミッドを作って話している時もあれば、あまりピラミッドを意識せずに話している時もあります。大抵、意識しないで話すことが多いのではないでしょうか。話し手がピラミッドを作っている時は、そのまま聞いていけば理解しやすいのですが、相手が特に論理的ではない場合、そのまま話を聞いても理解しづらいわけです。

 そんな時、この「結論と根拠のピラミッド」の出番です。まず聞き手は、頭の中に、何も文字が入っていない白地のピラミッドの「箱」を用意します。結論と、根拠と、事例と三段にしてください。そのうえで、相手が話しだしたら、「あ、これは結論を言っているのだな」「うーん、これはこの根拠に基づいた事例を話そうとしているのかな」といったように、まずは結論と根拠の事例に振り分けながら、話を聞きます。

 そのうえで、それを頭の中で解釈しながら、「結論をこんな風に言っていたけど、このピラミッドからすると、もう少しニュアンスが違うのかしら」などと思ったら、話し手に「これは、どちらかというとこういうことですか?」と聞いてみたり、話し手が2つだけ根拠を言ったとして、聞き手サイドで、もう1つありそうな根拠を思い付いたら、「こんな根拠もありそうですか?」と聞いてみたりする。つまり、結論と根拠のピラミッドを、話し手と一緒に作り上げる、ということをするわけですね。

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