連載
» 2023年04月06日 07時05分 公開

対話のタイムパフォーマンスをあげる3つのコツビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(1/2 ページ)

近年、「心理的安全性」「1on1」「対話」が注目されていることもあり、部下とのコミュニケーションに時間をかけている人も多いでしょう。どうすれば、対話の時間対成果を高めることができるのか?

[理央周ITmedia]

 この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。


ビジネス書の著者たちによる連載コーナー「ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術」バックナンバーへ。


部下からの提案を頭ごなしに否定しない

『なぜ、サボる人ほど成果があがるのか?』(Amazon)

 近年、「心理的安全性」「1on1」「対話」が注目されていることもあり、部下とのコミュニケーションに時間をかけている人も多いでしょう。どうすれば、対話のタイムパフォーマンス(時間対成果)を高められるのでしょうか? マーケティングコンサルタントで時間術の達人でもある理央周さんが上梓した、『なぜ、サボる人ほど成果があがるのか?』(日本実業出版社)から一部抜粋・リライトし、リーダー・マネジャー向けにお話しします。

×:NOから入る

〇:まずはYESと言う


 「◯◯をやってみたい」という部下からの意見や提案を、頭ごなしに否定するのは考えものですし、近年、重視されている心理的安全性もさがってしまいます。

 逆にあなたが「画期的な企画」を思い付いて上司に提案したとします。「そんなのダメ」と一蹴する上司と、「それいいね」としたうえで、ヒントをくれる上司がいたとしたら、後者のほうがそのあとの行動につなげやすいでしょう。

 部下から想定外の提案を受けたときには、まずは肯定し次に直す点やダメな点を説明する「イエス・バット法」で返すようにしましょう。

 というと、「ほめるところなんてない」という声が聞こえてきそうです。そういうときは、内容を無理にほめるのではなく、アイディアを出してきた姿勢そのものを肯定すればいいのです。「新しいことを考える姿勢、いいね」などとほめたうえで、「この企画については◯◯だから難しいと思うけど、またいい企画考えたらぜひ教えてよ」と伝えれば、また相談しようという気になるでしょう。

 企画やアイディアは、「付加価値を生み出す仕事」の源泉です。売れる新製品は斬新なアイディアから生まれ、そのアイディアは心理的安全性の高い雰囲気のいい環境から出てきます。頭ごなしに否定するよりも、「本当に芽がないのか、どうすれば開花するか?」を意識してアイディアを実現していきましょう。

ジョブズに学ぶ「大切なこと」の伝え方

×:大事なことを1回だけ話す

〇:大事なことを何度も話す


 「それさっきもお話しになりましたよね?」と言われたことはありますか? これは悪いことではありません。何度も同じことを伝えるのは、一概にムダではなく、ときとして、「必要な手間」なのです。ビジネスでは、確実に相手に伝えるために、大事なことを繰り返し伝えることも必要です。

 スティーブ・ジョブズがiPhoneの発売前に行ったプレゼンの動画は、いまでも語り草になっています。ジョブズは「革新的な機器を3つ発明した。それは『iPod』『電話』『ネット通信機器』です」と4回繰り返し、「これら3つを別々ではなく1つの機器にまとめた。電話を再発明した」と展開したのです。あまりに見事で強烈な印象を残すプレゼンに、私はそのまま再現できるほど強烈に記憶しています。

 聞いたり読んだりしたことは、そのままでは忘れられてしまいます。一回のプレゼンのなかで、大事なことを何度も繰り返すことは「思い出してもらう」うえで極めて有効なのです。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia エグゼクティブのご案内

「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上

アドバイザリーボード

早稲田大学商学学術院教授

根来龍之

早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授

小尾敏夫

株式会社CEAFOM 代表取締役社長

郡山史郎

株式会社プロシード 代表取締役

西野弘

明治学院大学 経済学部准教授

森田正隆