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» 2012年04月05日 08時00分 UPDATE

ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術:成功するリーダーの最も重要な洞察と選択「第3の案」 (1/2)

何かを選択する際“二者択一”にしていないだろうか。そこから生まれるのはジレンマと妥協。既存の概念にとらわれない双方のニーズを満たすことから新たなアイディアが得られる。

[竹村富士徳,ITmedia]

 この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。


takemurabook.jpg 「第3の案 成功者の選択」

 先日、とあるラジオ番組に出演した際、パーソナリティーの方から開口一番受けた質問は、ここに呼ばれた理由に関するものでした。それは最近Amazonなどでビジネス書籍のランキングがこれまでにない、ドラッカーをはじめカーネギーや日本であれば松下幸之助などのクラシックな著作が上位を占めいている。

 もちろんそういった中には必ずといっていいほど「7つの習慣 成功には原則があった」(キングベアー刊)が挙げられていてそれはなぜか? というものでした。

 そこから激流の時代に世の中やビジネスの流れにおいて、リーダーたちが求めているものを感じ取ることができます。著者のコヴィー博士の言葉を紹介しましょう。

 「この激流の世界において、最も大切なことは変わらない価値観と原則を自分の中心に置くことです。それができていれば、周りの激しい変化に対応できるようになります。こうした原則の確立こそがリーダーに継続的な力を与えてくれます。」

 つまりこの混沌とした、先行き不透明な時代、ややもすればクリエイティブかつイノベーティブに新しいことを求めがちだからこそ、継続的に結果を出し続けるために、より変わらない原則を土台にする必要性が高い時代であることを感じている結果なのでしょう。

 突然世の中に現れ、そして消えていく成功スキルと7つの習慣は一線を画しています。なぜならその素材は「原則」であり、それは不変・普遍・不偏なものだからです。個人であれ、組織であれ、このような時代だからこそ真の効果性を発揮するためには原点回帰し、原則を中心としてリーダーシップを発揮することが以前にも増して求められているように感じます。

 「7つの習慣」はわれわれの外側にある原則に着目し、それを習慣として取り入れることによって人格を磨き効果性を発揮するというアプローチでした。続く「第8の習慣」は、そういった原則はわれわれに内在するものであり、それに従い自分のボイスを貢献に導くというテーマでした。先月刊行された、コヴィー3部作の最後の思想となる「第3の案」は、真に効果性を発揮している人々を研究した最も重要な洞察であり、加えて混沌としたこの世のすべての問題を解決する鍵となるものとして提唱しています。

 この3部作およびコヴィー博士の生涯をかけた研究テーマは「リーダーシップ」であり、ある意味その終着点となる結論がこの“第3の案”なのです。人と人とのつながりから発生するすべての状況、家庭、学校、職場、社会そして国家といった最小の組織から最大に至るまで、そこに携わるリーダーたちの基本的な姿勢、マインド、スキル、方向性、結果はすべてこれに向かわなければならいないといっても過言ではありません。すべてのリーダーたちに求められているまさに副題にある通り、“成功者の選択”なのです。

 原書の副題は“Solving Life's Most Difficult Problems”(人生でもっとも難しい問題の解決)となっており、7つの習慣の第6の習慣:「相乗効果を発揮する」の部分がこの思想の基本的なコンセプトです。しかしあまりにテーマが広大で、本当にそれほどのものか若干なりとも懐疑的に思う方もいるかもしれません。しかし、本書を完読する前に、そういった思いは消えてなくなり、その思考や習慣がリーダーとして必須のものであることを認識することでしょう。

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