食品偽装による企業不祥事が相次いだ2007年。ヤフーバリューインサイトのC-NEWS調査によると、消費者の企業イメージは事後対応によって大きく差が出ているようだ。
2007年は食品偽装による企業不祥事が相次いだ。ヤフーバリューインサイトのC-NEWSが2月8日に発表した食品関連不祥事に関するイメージ調査によると、消費者の企業評価は事後対応によって大きく左右しているようだ。
同調査は、2007年12月末から15歳以上400人を対象にインターネット調査したもの。
「ミートホープ」「石屋製菓(白い恋人)」「赤福」「比内鶏(比内地鶏)」「船場吉兆」「崎陽軒」の6企業の食品不祥事後の対応について比較。すべての企業が不祥事対応にマイナス評価を受けたが、崎陽軒、石屋製菓のネガティブ評価は小さく、船場吉兆、ミートホープのネガティブ評価が大きかった。
不祥事後と不祥事前のスコアの差分を算出したところ、不祥事対応でのネガティブ度が小さかった崎陽軒に比べ、船場吉兆、赤福の差分が大きく、企業イメージへのダメージの大きさがうかがえる、としている。
過去の企業不祥事で不快に感じたものを尋ねたところ、「謝罪の態度に誠意を感じなかった」「信頼していたのに裏切られた」といった声が多数を占めた。好感を持つ対応には、「誠意」や「迅速な対応」を挙げる回答が目立ったという。
調査を行ったヤフーバリューインサイトは「不祥事後のイメージ評価には、内容や発生時期などさまざまな要素が影響を与えていると思われるが、発生後の対応における評価も企業イメージに大きな影響を与えているといえそうだ」としている。[戻る]
※発表元であるヤフーバリューインサイトの訂正依頼により、一部内容および図表を修正しました(2008年02月12日14:55)
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明治学院大学 経済学部准教授