皆さんの職場では、次のようなことを感じることはないだろうか? チェックしてみてほしい。
3つ以上チェックがつく職場は、要注意。もう既に職場がギスギスし始めている。こうした職場を放置しておくと、次のような悪影響が出てくる。
「個人で業務が完結しがちなために、ミスを防ぐチャンスを逸し、誰も気づかず被害が拡大する」
「業務負荷の高い人を助けるようなことがなく、休職や退職者が増える」
「情報共有することが少ないために、個人にしかノウハウがたまらず、組織が成長しない」
「言い出しっぺが損をすることが多く、社員が言われたことしかやらなくなる」
「人を育てない風土になりやすく、優秀な人ほど辞めてしまう」
短期的には、ギスギスした職場でも業績は上がるかもしれないが、果たしてこのような状態を放置していて、長期的に会社の業績は上がるだろうか?
たとえ衛生要因(不満足要因)がすべて満たされていたとしても、職場のギスギスは発生する。ギスギスの原因は制度や環境だけではなく、上司と部下の関係、組織間の関係など、目に見えない関係性の問題から発生することが多い。
この目に見えない関係性の問題こそ、組織力を低下させ業績を低迷させる原因である。逆にいえば、この目に見えない問題が起こっている原因を1つ1つひもといていくことが、ギスギスを沈静化させ、業績向上を実現する組織になるために必要なことである。
もしあなたの組織がギスギスしていると感じるならば、人間関係や組織同士の関係など、目に見えないものの中に問題がないか書き出してみてほしい。問題が複雑に絡み合っているかもしれないが、1つ1つ書き出すことでシンプルに解決策を考えるヒントが得られるのではなかろうか。
細川馨(ほそかわ かおる)
ビジネスコーチ株式会社代表取締役
外資系生命保険入社。支社長、支社開発室長などを経て、2003年にプロコーチとして独立。2005年に当社を設立し、代表取締役に就任。コーチングを勤務先の保険会社に導入し、独自の営業システムを構築、業績を著しく伸ばす。業績を必ず伸ばす「コンサルティングコーチング」を独自のスタイルとし、現在大企業管理職への研修、企業のコーポレートコーチとして活躍。日経ビジネスアソシエ、日経ベンチャー、東商新聞連載。世界ビジネスコーチ協会資格検定委員会委員、CFP認定者、早稲田大学ビジネス情報アカデミー講師。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授